「あの子の子ども」制作発表。声の出ない桜田ひよりのメッセージを細田佳央太が代読。茅島みずきと河野純喜「キュンキュンする」

フジテレビ系で6月25日にスタートする火ドラ★イレブン「あの子の子ども」(火曜午後11:00=関西テレビ制作)の制作発表が行われ、主演の桜田ひより、共演の細田佳央太茅島みずき河野純喜JO1)が、高校の制服の役衣装に身を包んで出席。ドラマの見どころや撮影現場の雰囲気など、さまざまなトークで盛り上がった。

「あの子の子ども」は、第47回講談社漫画賞・少女部門(2023年度)を受賞した蒼井まもる氏の同名少女漫画が原作。妊娠が発覚したことで日常がガラリと変わってしまった高校2年生カップル、川上福(桜田)と、その恋人・月島宝(細田)の姿を描く。

喉を痛めて声が出にくい桜田を気遣い「今日は僕がめちゃくちゃしゃべります!」と宣言した細田は、事前に作品の見どころについて桜田が書いた紙を読み上げる。「普通だった2人が目を背けることができない出来事に直面した時、福と宝、そして2人を取り巻く親や友人、学校、それぞれの気持ちがどう変化し、ぶつかり合っていくかが見どころだと思います。福と宝が悩んでもがいて、2人が一緒に道を見つけていく姿を、皆さんに最後まで見守ってほしいです」とメッセージを寄せていた桜田。

さらに、今作が初共演となる細田の印象に関しても桜田が書いた紙を細田が代読する流れに。「本当にすてきなところばかりで印象は右肩上がりです! 演技をしていても私が投げたボールを正面から受け取ってくれて、真っすぐ返してくれるのでとても楽しくお芝居ができています。そして、いつもニコニコ笑ってくれているので、『私がツボなのかな? 細田さんの』と勝手に思っています」と読み終えると「顔赤くない?」と問いかける細田。自分のことに触れた内容を読むという、あまりない体験に照れくさそうにする細田だが「うれしいお言葉をいただいて、びっくりしました」とまんざらでもなさそう。茅島と河野も「キュンキュンした」と笑顔になり、代読するシステムを絶賛した。

続けて、長距離陸上選手役に挑戦する細田がこだわっていることを話す。「撮影の前に陸上練習の時間を設けていただいて、実際に先生に走り方の姿勢などを教えてもらいました。そこまで練習はなかったのですが、自分で姿勢をキープするために、家の周りを走ったりしています。中学の時、バスケットボールはやっていたんですけど、長距離は走るのが得意じゃなかったので、改めて姿勢やテンポ、走る速さを教わって、陸上の魅力にも気付かせてもらいいました」と語り、加えて「陸上をやっているように見えるかどうかにこだわって、腕の振りや頭の位置、スタートを切る前に陸上選手がどういう動きをするのかという、ルーティン的なことも含めていろいろと教わってます」と話す細田から、役と一生懸命向き合っている様子が伝わってきた。

福の友人・矢沢望役の茅島は「福は矢沢が唯一心を開ける友達なので、福に対してだけ唯一笑顔を見せます。飯田智宏(河野)に対してはうざいとかキモいと言っていますが、飯田に愛情があって言っている言い方です。クラスでは見せない表情も意識しています。クラスにいる時は周りとも群れずに1人でいることが多くて、それが全然平気な強い子。でもそんな中で福に見せる高校生らしい部分や矢沢のかわいらしい一面だったり、そういう笑顔の意識はすごくしています」と、自身が担う役柄に触れた。

次に、福のクラスメイト・飯田智宏役で連ドラ初出演を果たした河野が、「率直にうれしかったです。音楽番組の待機中にJO1のメンバー11人がそろっている中でマネージャーに呼び出されてこっそり教えてもらったんですけど、うれしすぎて、言われた瞬間に『決まったぞ!』とメンバーに言いふらしてやりました(笑)」とドヤ顔。みんな喜んでくれたらしく、リーダーの大平祥生に至っては、茅島が演じる矢沢になりきり、セリフの練習をしてくれたと告白した。

その後、撮影現場の雰囲気や実際に撮影が始まってみての手応え、現場でのムードメーカ、さらに、自身の学生時代の思い出や、自分が子どもっぽいと思うところなどのトークで盛り上がると、あっという間に終了時間となった。

最後に「今からお話しすることは、桜田さんと僕、2人の思いということとして聞いていただけたらうれしいです」と前置きした細田が、「正直なところ、この作品を皆さまに届けることに対して不安な気持ちもありますが、それを超えるぐらいスタッフ、キャストが一丸となって熱量高く頑張っています。そのおかげで最高の作品になっていると思います」とコメント。加えて「あくまで、福と宝の物語かもしれませんが、それぞれの親や友達の視点や、学校側の視点など、いろいろな視点からこの2人を見守ることができるのもこの作品の魅力です。福と宝と同じくらいの年齢層の人たちがこのドラマをきっかけに家族と話せる環境になったらうれしいです。そして、福と宝のような問題に直面した高校生がいたら『こういう道もあるんだよ』『無理しなくてもいいんだよ』と示してあげられて、救えるような作品になればと心から思っています。必ず届けます」と力強くメッセージを送った。

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