通算660本塁打&Gグラブ12度のウィリー・メイズが93歳で死去

日本時間6月19日、ジャイアンツは殿堂入り外野手のウィリー・メイズが93歳で亡くなったことを発表した。メイズはニグロリーグでプレーしたあと、1951年にジャイアンツでメジャーデビューし、1973年にメッツで引退するまで通算3293安打、660本塁打、339盗塁、打率.301、OPS.941を記録。センターでは史上最高とも言われる守備力を誇り、12度のゴールドグラブ賞に輝いた。ジャイアンツのグレッグ・ジョンソン会長は「本日、我々は真の伝説を失いました」とのコメントを出し、メイズの死を悼んだ。

メイズは1951年に20歳でメジャーデビューし、121試合で20本塁打を放って新人王を受賞。朝鮮戦争に従軍して2シーズン近くを欠場したものの、メジャーに復帰した1954年にはキャリア1度目のMVPに輝いた。1957年からは12年連続でゴールドグラブ賞を受賞し、自己最多の52本塁打を放った1965年には2度目のMVP。2試合制だった時期も含め、オールスター・ゲームには通算24度も選出されている。首位打者1度、本塁打王4度、盗塁王4度。1954年のワールドシリーズで見せた背走しながらのスーパーキャッチは「ザ・キャッチ」と呼ばれ、メジャーの歴史に残る名シーンの1つとなっている。

メイズの死を受け、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「ウィリーは何世代もの選手とファンに影響を与え、彼とともに野球は成長し、ナショナル・パスタイムとしての地位を獲得するに至りました」との声明を発表。「彼が残した偉大な功績と成績だけでなく、彼は想像しうる、あらゆる方法で野球というゲームを支配しました。我々はフィールドの内外で、この名選手を決して忘れることはないでしょう」とメイズが残したものの大きさを改めて強調した。

日本時間6月21日にはアラバマ州バーミンガムのリックウッド・フィールドでジャイアンツ対カージナルスの記念試合が行われ、ニグロリーグでプレーしたメイズたちの功績が称えられる予定だった。メイズはその試合まであと2日というタイミングでこの世を去ったことになる。1910年に開場し、「アメリカ最古の球場」となっているリックウッド・フィールドで行われる一戦は、メイズの死によって、より大きな意味を持つことになりそうだ。

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