最長飛距離342ydドラコン世界女王から学ぶ飛ばしの極意 大和田紗羅

ドラコン世界チャンピオン兼ティーチングプロが登場!

身長163cmと大柄ではないものの ヘッドスピードは50m/sを超える(撮影/小林司)

今回から悩めるアマチュアゴルファーをレスキューしてくれるのは、PLDAドラコン女子世界選手権で日本人初優勝を果たし、LPGAティーチングプロでもある大和田紗羅(おおわだ・さら)プロ。公式最長飛距離342yd、ベストスコア68という彼女のレッスンは、「とにかく飛ばしたい」と願うゴルファーに多くのヒントを与えてくれる。

「飛距離ロスへの悩み」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーOさんの悩み】
「比較的に大柄で体力にも自信があるのですが、ヘッドスピードの割に飛んでいないと感じています。飛ばしのプロ・ドラコン選手は、スイングでどのような動きに着目しているのでしょうか?」

【大和田紗羅のレスキュー回答】
基本的には、しっかりと体を回すことだけを心がけています。ただ、どんなに遠くへ飛ばす能力を持っていても、コンテストでは枠の中にボールを飛ばさない限り相手に勝つことはできません。最大限に飛距離を求める中でも、方向性も加味した確率を上げるスイングが求められます。今回は注意している体の動かし方についてお話しします。

1. 左ひざをキープする

左ひざが常にボールを見ているイメージ(撮影/小林司)

飛ばしに必要な上半身と下半身の捻転差を大きくするためには、バックスイングでの左ひざの向きがポイントです。バックスイングでは、左ひざは正面(ボール方向)へ向けたまま。左ひざの動きが小さければ小さいほど下半身は固定され、上半身のみが回転していくので捻転差は大きくなります

2. 首は止めずに上体と一緒に回す

飛ばしを優先したティショットでの考え方(撮影/小林司)

インパクトからフォローにかけて最大のスピードを生むには、クラブを振り切るための体勢が不可欠。ポイントは、上体と同時に首も一緒に回すこと。少し早めにルックアップする(目線を目標に向ける)イメージです。無理に顔や胸を残そうとさせると、体の動き自体を抑制してしまうデメリットにつながります。

3. 左肩をアゴの下に入れる

左肩の入れ方でトップの位置もだいぶ変わってくる(撮影/小林司)

ルックアップが早いとインパクトでフェースが開いてしまうと思う人は多いでしょう。しかし、捻転差が大きければ切り返し以降で腰の回転は速くなり、上半身も連動することでフェース面はスクエアに戻ります。深い捻転と積極的な体の回転を生むためには、トップで左肩が顎(アゴ)の下に来るほどしっかり胸を回しましょう。

【今回のまとめ】小さな意識が大きな飛びに

切り返し直後 コンマ数秒の首の意識

左ひざをキープする。
は止めずに上体と一緒に回す。
・左肩はアゴの下に入れる。

撮影協力/長太郎カントリークラブ【PGM】

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