常連客装い観光名所にサギ出没、座席周りで狙ってマス…いたちごっこ続く指宿市の唐船峡そうめん流し

アオサギが水路に入らないよう張り巡らせた網や糸=指宿市の市営唐船峡そうめん流し

 鹿児島県指宿市の市営唐船峡そうめん流しが最近、厄介な“常連客”に悩まされている。客といっても、人間ではなく鳥。サギの仲間で国内最大のアオサギだ。毎日のように顔を出しては、水路にいる観賞用のニジマスを狙っている。

 同店によると、常連のアオサギは2羽で、4月頃から座席近くでも姿を見せるようになった。被害防止のため店が水路の一部に網や糸を張ると、サギも対策をしていない地点へと狩り場を移動。いたちごっこが続いている。

 訪れた人々の中には珍しそうにカメラを向ける姿もあるが、店にとっては悩みの種。海江田勝博支配人は「衛生面でも、このままでは良くない。夏に向けて対策を強化したい」。サギとの戦いは続く。

座席の周りを流れる水路のニジマスを狙うアオサギ=指宿市の市営唐船峡そうめん流し

© 株式会社南日本新聞社