例年より遅いウニの口開け 岩手・宮古市田老

例年よりも遅い漁のスタートです。岩手県宮古市田老地区で19日、今シーズン初めてウニ漁が解禁されました。

岩手県宮古市田老の景勝地、三王岩に近い海域では19日午前5時ごろ、漁師たちが朝日を浴びながら海に繰り出しました。漁師たちは先に網が付いた5から6メートルほどの竿と箱眼鏡を巧みに操り、次々とウニを引き上げていきます。

例年であれば6月上旬に解禁を迎える岩手県宮古市田老のウニ漁は今年、海が荒れる日が多く、19日の解禁となりました。

(漁師さんインタビュー)
「物は見えてますよ。ただいつもより遅いから。身はきれいだけどね。むいてみると…」「今はこれが一番の収入源なので、今後に期待したいところですけど」

田老町漁協によりますと、新型コロナ5類移行後の需要の増加などを背景に、ウニの高騰が続いていて、2024年の取り引き価格は、高値のついた2023年よりさらに2割ほど高い、キロ1万4200円から1万4400円程度だということです。

田老地区のウニ漁は8月までに15回ほど行われる予定です。

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