カシオ計算機が東京学芸大学の「高校探究プロジェクト」と共創、ICT学習アプリ「ClassPad.net」を活用

カシオ計算機は、同社のICT学習アプリ「ClassPad.net(クラスパッド ドット ネット)」を活用して探究学習の効果的な授業方法を確立するため、東京学芸大学の「高校探究プロジェクト」と共創することを、6月18日に発表した。期間は2024年8月から2025年2月。「ClassPad.net」を通じた大学との共同プロジェクトは今回が初めてとなる。

2022年度から高校で必履修科目となった「総合的な探究の時間」は、不確かな社会環境の中で自ら課題を見つけ解決策を導き出す力を育む授業として注目されている。東京学芸大学の「高校探究プロジェクト」は、「各教科における探究的な学び」と「総合的な探究の時間」の探究の双方を実現するための高校教員のコミュニティの創出を目指している。

同社では、探究学習に最適なデジタルノート機能を備えた「ClassPad.net」をより多くの学校に活用してもらうべく、今回東京学芸大学が取り組んでいる「高校探究プロジェクト」に参画することとした。一般の高校生と教育関係者から参加者を募集し、探究学習の効果的な授業方法について一緒に議論していく。

8月4日には、同プロジェクトのリーダーである西村圭一教授らとともに「高校探究プロジェクト」ワークショップが開催される。10月以降、高校生は実際に学校の探究学習で「ClassPad.net」の効果的な活用方法やコンテンツの改善点などを探究する。12月には同社開発者との交流会を開き、同アプリについて意見交換を行う。そして、2025年2月の報告会で高校生が学びのプロセスや成果を発表する。

ワークショップの開催日時は8月4日の13時30分~16時で、会場はカシオ計算機 本社1階 大会議室(東京都渋谷区)。定員は高校生30名、教育関係者約20名。参加には事前の申し込みが必要で、締め切りは7月26日。なお、高校生には会場までの交通費の一部が支給される。

「ClassPad.net」は、探究学習に重要なプロセス「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」に各層に対応する最適な機能を備えている。特にデジタルノート機能は探究のプロセスを記録や整理することに加えて、学びの振り返りや発表に活用できる。また、共有機能により教員の指導や評価に役立つ。

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