「一度も怖がらなかった」デル・ピエロとカペッロが甘いマスクのイタリア代表DFを絶賛。「EUROデビュー戦でこれほど個性を発揮できるとは…」【EURO】

EUROデビューを飾ったイタリアのイケメンCBを母国のレジェンドと名将が称賛した。

それがグループリーグ初戦のアルバニア戦にCBで先発出場した22歳のリッカルド・カラフィオーリだ。甘いマスクで、もともとは左SBだったキャリアやプレースタイルから往年の名手パオロ・マルティーニを彷彿とさせる選手だ。

アルバニア戦ではキックオフからわずか23秒で、フェデリコ・ディマルコのスローインのミスから大会史上最速ゴールを奪われたが、その後はCBでコンビを組んだアレッサンドロ・バストーニとともに最終ラインを統率。その後の逆転勝利に大きく寄与した。
【動画】イタリアが23秒でまさかの失点
試合後のインタビューでカラフィオーリに対し、『sky sport』のコメンテーターとして現地入りしている元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロは以下のように語った。

「カラフィオーリは一度も怖がらなかった。イタリア代表として70試合プレーしているように見えた」

同じく現地入りしている名将ファビオ・カペッロもこう賛辞を贈っている。

「デビュー戦でこれほど個性を発揮できるとは思わなかった。恐れることはなにもない」

23年夏にスイスのバーゼルからボローニャに加入すると、CBで定位置を確保。チアゴ・モッタ監督(24-25シーズンからユベントスで指揮を執る)の下で、ビルドアップやリベロのような攻撃参加で異彩を放ち、クラブの60年ぶり2度目のチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献した。

すでにメガクラブの注目を集めていて、カラフィオーリを見るために試合会場にスカウトを派遣していたチェルシーはエンツォ・マレスカ新監督が獲得を熱望しているという。

一部の現地メディアでは、カラフィオーリ本人はボローニャで師事したT・モッタ監督が率いるユベントス入りを希望しているとの報道もある。

EURO2戦目はクロアチアを3-0で下したスペインとの大一番で、この試合でも先発出場する可能性が高いカラフィオーリ。この試合でも称賛を得ることができるか。試合は日本時間で20日の28時にキックオフ予定だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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