岸田首相「経済はじめ様々な課題に専念」、解散・総辞職要求を拒否

[東京 19日 ロイター] - 岸田文雄首相は19日、3年ぶりに開かれた党首討論で立憲民主党の泉健太代表が政治改革を巡り国民に信を問うべきと求めたのに対し、経済をはじめさまざまな課題に専念すると回答し、解散要求を拒否した。

日本維新の会の馬場信幸代表は自民党のガバナンスが崩壊しており「責任をもって仕事のできるひとにバトンを渡してほしい」と総辞職を求めたが、首相は「先送りできない課題に全力を挙げる」と拒否した。

政治資金規正法改正を巡り、資金パーティー、政治活動費を全面禁止する野党案について、「政治資金は民主主義を支える大変重要な要素。政治にはコストがかかる」として、全面的に禁止して現実を見ることがない案ではあってはならないと述べた。

25カ月連続で前年比マイナスが続く実質賃金については、賃上げ効果の波及などで秋にはプラス転換するとの見方が民間エコノミストには多いと反論した。

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