福岡・うきは市“保険金殺人” 無期懲役を求刑 検察「強固な殺意に基づく残忍・冷酷な犯行」

3年前、福岡県うきは市で、叔父を車でひいて殺害し保険金をだまし取った罪に問われている男に対し、19日、検察側が無期懲役を求刑しました。

殺人や詐欺などの罪に問われているのは、会社役員の松成英一郎被告(57)です。

起訴状によりますと、松成被告は2021年4月、うきは市の駐車場で、叔父の西村一敏さん(当時64)を車で何度もひいて殺害したにもかかわらず、事故で死亡したかのように装い、死亡保険金約1500万円を騙し取ったなどとされています。

19日の論告求刑公判で検察側は、西村さんを車で複数回ひいて下敷きにしたまま放置したのは「強固な殺意に基づく残忍かつ冷酷な犯行」だとして、松成被告に対し無期懲役を求刑しました。

一方、弁護側は「何らかの理由で車が故障し、事故死した可能性は否定できない」などとして、改めて無罪を主張しています。

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