レイカーズOBのマジックが宿敵セルティックスの優勝を祝福。一方で「彼らの方が優勝回数が多くなるのは嫌だね」と悔しさも<DUNKSHOOT>

2024年のNBAファイナルは、ボストン・セルティックスの優勝で幕を閉じた。

これまでセルティックスのリーグ制覇回数は、ロサンゼルス・レイカーズと並び歴代最多タイの17回。それが今回、18度目のNBA王者となったことで、レイカーズをかわし単独トップに立つことになった。

宿命のライバル球団に先を越されたことについて、レイカーズの関係者たちはどう感じているのか。1980年代にチームを5度頂点に導き、大学時代からの好敵手ラリー・バード率いるセルティックスとファイナルで何度も激突してきたレジェンドOBのマジック・ジョンソンは、自身のX(旧Twitter)でセルティックスに惜しみない賛辞を贈っていた。

「ボストン・セルティックス筆頭オーナーのウィク・グロウズベック、ジョー・マズーラ・コーチ、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、ドリュー・ホリデーの3人のリーダーたち、そしてその他のチーム関係者、NBA優勝おめでとう!

ブラッド・スティーブンスGM(ゼネラルマネージャー)がドリュー・ホリデーとクリスタプス・ポルジンギスをトレードで獲得したことは、セルティックスを今季最高のチームにしたMVP級の一手だった!ホリデーの加入はリーグ最高のペリメーター・ディフェンスチームへ、ポルジンギスの加入は最も爆発力のあるオフェンスチームへと昇華させた。そして最高のスターティングファイブとなったんだ!」
さらにマジックは「ジェイレン・ブラウン、ファイナルMVP受賞おめでとう!」と続け、セルティックスが優勝できた要因を分析した。

「ジョー・マズーラは今季、コーチとして本当に成長した。プレーオフの全ラウンドでセルティックスの準備を万全にし、オフェンスとディフェンスであらゆる適切なアジャストを行なっていた。

プレーオフはマッチアップ・ゲームだ。選手層の厚いセルティックスは、マブズにとって大きなチャレンジだった。彼らの強みがマブズの強みを上回ったことが、チャンピオンになった理由だ!」

そうセルティックスを絶賛したマジック。ただ、やはり悔しさもあったのだろう。おどけた絵文字をつけながら、こうも綴っていた。

「正式にセルティックスの方が優勝回数が多くなるのは嫌だね」

はたしてここから、セルティックスがレイカーズをさらに引き離すのか、それともレイカーズが再び追いつくのか。その時にマジックがどう反応するのかも含めて、両球団のライバル関係に注目だ。

構成●ダンクシュート編集部

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