駅前にカフェとホテルの複合店「カジツ」オープン 福島県国見町 町の住みやすさ体感を

町産の果物を使ったスイーツを提供するカフェ

 福島県国見町山崎のJR藤田駅前に、地元産の果物を活用し環境に配慮した「CAFE&HOTELカジツ」が今春オープンした。新たな町の生活スタイルや暮らしやすさなどを提案している。

 町内のマネジメント会社「家守舎桃ノ音(やもりしゃもものね)」(上神田健太社長)が、駅前に住宅分譲地「国見エコタウン森のスミカ」を整備し、敷地内に建設した。エコタウンのコンセプトとして「G2グレード」といわれる高気密、高断熱の性能向上を図った施設で、屋根に設置した太陽光パネルだけで電力を賄っている。

 カジツは、1階が町産の季節の果物を使ったタルトなどのスイーツを提供するカフェがテナントとして入店している。2階が、一日1組限定で1フロア貸し切り型のホテルとして活用している。

 上神田社長は「町には過疎化の課題があるが、駅前という立地の良さとエコハウスとして快適な空間、暮らしやすさを体感してもらいたい」と話している。分譲地内に、メゾネットタイプの高性能エコアパート(4世帯)も整備し、今夏着工する。

 カフェの営業は午前10時から午後5時まで。火水定休。ホテルは専用のウエブサイトから予約と決済ができ、入室は施設に備える端末の画面を操作して行う。

 近隣には、家守舎桃ノ音が運営する複合施設「アカリ」があり、イタリアンレストラン「トラットリア・ダ・マルティーノ」が入店している。

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