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立山トンネルトロリーバスのラストランを記念して限定イベントが開催されています。立山黒部アルペンルートの室堂駅から大観峰駅までを走る立山トンネルトロリーバスはことし11月30日までで運行を終了します。
従来のディーゼル車に代わりトロリーバスが登場したのは1996年。
バスというだけあってタイヤで走りますが、架線から電気を受けて走る鉄道の一種に区分され、排出ガスを出さないいわばSDGsの先駆け的な存在でした。これまでのおよそ28年間で運んだ観光客らは1940万人以上。
しかし、時代の流れとともに専門部品の調達が困難となり、来シーズンからは電気バスにその役目を譲ります。
今シーズンがラストイヤーということで立山黒部貫光は記念イベントを開催していて18日、その内容が報道陣に公開されました。
レールのない電車、目の前を壁が迫ってくる
嶋田記者: 「最高時速約40キロで、体感はとても速いです」
トンネルは幅4メートル。トロリーバスの車幅は2.8メートルでトンネル内を走っているとまるで壁が目の前に迫ってくるようです。
嶋田記者: 「ことしはラストランを記念してこちらでバックヤードツアーを楽しむことができます」
立山黒部貫光 早川忍 技術長: 「日本名、無軌条電車といいます。軌条っていうのはレールっていういみですから、レールのない電車という意味です」
普段は入ることのできないバックヤードで、整備士からトロリーバスの豆知識を教えてもらえます。そのうちのひとつがこの、「アース球」。電気で走るトロリーバスを乗り降りする際、感電を防ぐための工夫です。
ラストランまでに総乗客数2000万人目指す
記念イベントは運行が終了する11月30日まで期間を3つに分けてトロリーバスの撮影会や走行音の録音会がおこなわれるほか室堂ターミナルなどで限定グルメや限定グッズの販売もあります。
立山黒部貫光 早川忍 技術長: 「実際に使っている部品をですね触っていただいてこの部品、装置でトロリーバスが動いているっていうところですごいなとか感じていただければとおもいます。」
立山黒部貫光によりますとラストランまでに総乗客数2000万人を目指しているということです。