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F1の角田裕毅が所属するビザ・キャッシュアップ・RB(以下、RB)は熱戦が繰り広げられている中団勢の争いでリードを確実なものにするため、今週末に行なわれるスペインGPで空力面でのアップデートを投入する。
今季のRBは第3戦オーストラリアGPにおいて角田が7位入賞し初ポイントを獲得。アップデートを加えた第6戦マイアミGPでリカルドがスプリント4位、角田が決勝7位入賞を獲得するなど着実にポイントを重ね、現在コンストラクターズランキングで6位(28ポイント)につけている。7位のマネーグラム・ハース(7ポイント)を大きく離し、中団勢でリードを保っている。
RBが本拠地を置くイタリアの地元専門メディア『FORMU1A.UNO』は、徐々に激化している中団勢の中で競争力を維持するために、RBはスペインGPに空力面のアップデートを持ち込んだと報道した。
同メディアによれば、RBのテクニカルディレクターのジョディ・エギントン氏は、フロアとリアウィング、そしてボディへの変更を両マシンに加えると話したという。
グランプリの舞台となるカタロニア・サーキットは、夏休み前のヨーロッパラウンド初戦ということもあり、ヨーロッパに本拠地を置くF1チームがオフシーズンテストの場に選ぶことが多く、データを豊富に持っているため、アップデートを投入する絶好の機会とされている。
コースは低・中・高速区間が散りばめられているほか、高低差も30mとバラエティに富んでおり、マシンのパフォーマンスを計る“試金石”にはもってこい。ロングストレートを有しながらも高速コーナーが複数箇所あるため、ダウンフォースのバランスが重要になってくる。
角田はそのようなコース特性を踏まえ、「第1セクターと第3セクターは大きく異なるため、両方でバランスの取れたクルマを持つことは難しい。妥協が必要だが、不安はない。今のところ、VCARB01は全てのコースで良いパフォーマンスを発揮している」と自信を示した。
また、前戦カナダGPを振り返り、「レースは思うようにいかなかったが、フリー走行から予選の間に修正できたことは良かった。これは将来への自信にもつながる」とした。スペインGPではアップデートされたパッケージを理解し、可能な限り早くマシンのポテンシャルを引き出すことが大切だとし、「オーバーテイクが難しいサーキットなので、予選が重要」 「ここ数戦、予選で結果を残しているのは、自分の改善の仕方だけでなく、自分の感情をコントロールできているからだ」と続け、アップデートの成功を誓った。
構成●THE DIGEST編集部