税金の安い車はどれ?軽自動車とSUVにかかる税金をシミュレーション

令和5年度税制改正では、自動車税の見直しが盛り込まれました。

しかし、最近の物価高や納期長期化から自動車税の見直しが延長されたり、据置期間が発生したりと、税制の内容は複雑化しています。

そこで、この記事では自動車にかかる税金について、一覧表やシミュレーションを使ってわかりやすく解説します。

自動車にかかる税金は4種類

自動車の所有にかかる主な税金は次の4種類です。

  • 自動車税
  • 自動車重量税
  • 環境性能割
  • 消費税

これらの税金は、支払う時期がそれぞれ異なります。

自動車税は4月1日時点の所有者に毎年課税され、自動車重量税は車検の際に支払う税金です。

環境性能割と消費税は車の購入時に支払います。

消費税10%は、車両本体価格やオプション、検査・登録手続き等の代行諸費用に適用されます。

ここからは、自動車にかかる税金を詳しく見ていきましょう。

自動車税

自動車税は、毎年4月1日時点の所有者に課税される税金です。

毎年5月に納税通知書が届くため、自動車にかかる税金といえば、この自動車税を最初に思い浮かべる人が多いでしょう。

自動車税の税額は自動車の排気量によって異なり、排気量が大きいほど、税額も高くなります。

以下は、排気量別の自動車税の税額一覧表です。

出典:総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」標準税率表、東京都主税局「自動車税種別割」各税率表をもとに作成

自動車重量税

自動車重量税は、車検の際に有効期間分を一括で支払います。

例えば、一般的な乗用車なら新車登録時は3年分、継続車検時は2年分を支払います。

自動車重量税の税額は、車両重量と経過年数によって決まり、新車登録から12年目までは一定の税額です。

しかし、13年目、18年目を節目に増税され、古い車になると税負担が増えます。

具体的な税額は以下の通りです。

(※)エコカー減税の適用なし・エコカー外の場合
出典:国土交通省「2023年5月1日からの自動車重量税の税額表」をもとに作成

環境性能割

環境性能割は、2019年10月の消費税率引き上げに伴って自動車取得税が廃止され、新たに導入されました。

自動車の取得時に課税され、中古車の場合も対象です。

税率は、自動車の燃費性能等に応じて0~3%の4段階に設定されており、購入する時期によって以下の通り異なります。

出典:東京都主税局「自動車税環境性能割」税率、「自動車税環境性能割Q&A Q6軽自動車税環境性能割とは」をもとに作成

軽自動車とSUVで税額シミュレーション

軽自動車とSUVを比較して、税額をシミュレーションしてみました。

【前提条件】

  • 軽自動車:排気量660cc、車両重量750kg、取得価格120万円
  • SUV:排気量2000cc、車両重量1800kg、取得価格300万円

(※)いずれもエコカーではない想定で計算

【軽自動車の税金】

  • 自動車税:1万800円
  • 自動車重量税:3,300円(新車登録時・年額)
  • 環境性能割:2万4000円(120万円×2%)
  • 合計:3万8100円

【SUVの税金】

  • 自動車税:3万6000円
  • 自動車重量税:1万6400円(新車登録時・年額)
  • 環境性能割:9万円(300万円×3%)
  • 合計:14万2400円

年間で比較したところ、SUVの税金は軽自動車の約3.7倍でした。

長期間車を所有すれば、この差はさらに広がります。

軽自動車は税金面での優遇措置が手厚く、長期的維持コストを抑えられるのが魅力の1つです。

一方、SUVは軽自動車に比べて税負担が必要ですが、軽自動車にはない魅力があります。

税負担も考慮したうえで総合的に判断し、ライフスタイルにあった車選びをしましょう。

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  • 総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」
  • 東京都主税局「自動車税種別割」
  • 国土交通省「2023年5月1日からの自動車重量税の税額表」

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