富士山“規制”でリハーサル 山梨側「吉田ルート」 7月1日の開山へ備え

富士山の山梨県側の登山道「吉田ルート」の5合目で19日、入山規制のリハーサルが行われました。

リハーサルには長崎知事も参加し、規制に伴う登山者の誘導や受け付けの手順などを確認しました。

吉岡キャスター「今日も五合目のロータリーには外国人を中心に多くの観光客が訪れています。そこからおよそ100メートル進んだ先に今回設置された規制のゲートがありましてこの後リハーサルが行われます」

リハーサルは県がことしから実施する入山規制に備えたもので、警備員役や通行料の徴収員役の職員を配置して、本番さながらに行われました。

長崎知事も事前予約を済ませた登山者役として参加。

スマートフォンに送られた二次元コードを機械に読み取らせ、ゲートを通行できる証となるリストバンドを受け取り、登山道に向かいました。

警備員

「リストバンド確認します」

長崎知事

「ありがとうございます」

リストバンドは通行料の2千円を支払った証明にもなっていて、予約をせずに訪れた登山者役の職員は受け付けで通行料を支払い、リストバンドを受け取っていました。

リストバンドは毎日、色を変える予定で、別の日に使うといった不正ができないようにします。

長崎知事

「一連の流れ自体は極めてスムーズに行くことができている。滞りなく登山者の皆さんがゲートを通過していただくと。想像できる限りのシミレーションをして準備をしていきたいと思っている」

このほか、外国人登山者を想定したリハーサルも行われ、軽装で登山しようとする人にはスタッフが声をかけ、登山服をレンタルして登るよう呼びかけていました。

長崎知事

「この瞬間最も重要なテーマの一つ。山梨県内だけでなく国内世界に対する責任。遺漏のないようにやって行こうと思う」

山梨県側で実施される富士山の入山規制では午後4時から午前3時までの間と1日の登山者が4000人を超えた場合にゲートを閉じ、登山者が通行できないように規制します。

県はリハーサルで見つかったスタッフ間の情報共有や連携などの課題を改善し、7月1日の山開きを迎えます。

© 株式会社山梨放送