「10年後?笑うわ」抜け穴だらけの “政治資金規正法” 改正 県民からはご入金のみパーティーの説明求める声 富山

自民党派閥の裏金問題を受けた政治資金規正法改正をめぐって野党が「抜け穴だらけ」と批判する改正案が可決、成立しました。「抜け穴」のひとつとして有識者が指摘しているのが田畑裕明衆議院議員の「ご入金のみ」パーティー。県民からは説明を求める声があがっています。

国会では19日、政治資金規正法改正案が参議院・本会議で採決されました。

自民が提出した改正案に対しては、立憲民主党など野党は「抜け穴だらけ」と反対しましたが、自民と公明の賛成多数で可決、成立しました。

改正法では、政治資金の透明性の向上のため、パーティー券の購入者の公開基準額を現在の「20万円超」から「5万円超」に引き下げることなどが盛り込まれました。

また、政党から議員個人に支給される「政策活動費」については、これまで使い道の公開基準はありませんでしたが、「10年後に領収書などを公開する」としました。しかし、公開方法など詳細については決まっていません。

毛田千代丸キャスター:「政治資金規正法の改正案がきょう国会で成立する見通しです。裏金問題の解決をはかることはできるのでしょうか。街の声を聞きます」

毛田キャスター:「率直な感想を伺ってもよろしいですか」

男性:「ザル法案。領収書が10年後でしょ、繰り越しされたら何にもわかんないじゃん。全然意味ないよ、これ」

「パーティー券の基準は5万円でいいと思いますけどね、出す方もいろいろ事情はあるだろうし」

毛田キャスター:「問題はこっちの政策活動費?」

男性:「そうそうそうそう。これはっきり出せばいいと思う、そこが問題だと思う」

女性:「全部公表してほしいですよね、できればもうはっきりと何に使ったとか。できない面もあるんでしょうけどしてほしい」

毛田千代丸キャスター:「今回の改正案で裏金問題なくなると思いますか?」

女性:「またほとぼりが冷めれば出るんじゃないんですか」

男性:「私どっちかというと自民党タイプなんで。このままでいいと思っている」

毛田キャスター:「(パーティー券の公開基準は)20万円超えのままの方がよかった?」

男性:「そうじゃないと政治家が現実問題5万円でやってけないよ。絶対どっかで裏やるさ」

女性:「1年ごとの決算の時にちゃんときちんと領収書を公開してやっていただきたい。こんな期間長い間だと議員はもうやめてしまうでしょ、中にはね。継続してやられる方もいらっしゃいますけど、そうすると10年っていうのはやっぱり…隠せるって感じがします」

男性:「ごまかした感じやな、自民党。ごまかして逃げ切ったな。維新も悪い」

「何も変わってないよ、何も変わってないし、領収書は10年後こんなん問題になったはずなのに。改正…10年後で?笑うわ」

=田畑パート=一方、規制の対象外である「抜け穴」として有識者から問題視されているのが、自民党、富山1区選出、田畑裕明(たばた・ひろあき)衆議院議員の政治資金パーティーについて。きのう開催予定だったパーティーの案内状に記載した「ご入金のみ」の項目です。これが寄付の呼びかけにあたると指摘されています。

パーティーは中止し、田畑議員は書面で、過去に「入金のみ」を受け付け、パーティーを開いていたことに触れましたが、こうしたパーティーを過去に何度開いたかなどについては口をつぐんだままです。

毛田キャスター:「田畑議員まだ説明を尽くしてないと思うんですけど、その点はどう思いますかね?」

男性:「説明できないでしょ。実質の寄付だから」「この際正直に県民にはすべて洗いざらいちゃんと説明して、こういうところは自分でも失敗しましたというのは自分は自分で認めてやっていけばいいと思いますよ」

男性:「何にも解決してないし、もっともっと追及せにゃいけんよ、田畑は」「細かな点まで国民の前で説明せなあかんわな」

厳しい意見が相次ぐ中、田畑議員の支持者からはこんな声が…。

男性:「私も田畑さんを応援してたんですけど。自分のやったことが本当に間違いだったのか、やっていいことだと思ってやったのかを説明すればいいと思うんですよね」「地元密着の人なんで今後とも応援していくつもりはあるんですけど、そういうことが周りで大騒ぎになっているということであればちゃんと説明して、支持者も納得するように説明してもらいたいですね」

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