「看護の心を引き継いで守っていく」静岡大空襲から79年 看護師と患者10人が犠牲の病院で慰霊式=静岡市

静岡大空襲から6月20日で79年です。空襲の被害を受けた静岡市立静岡病院では、犠牲になった看護師らを悼む慰霊式が開かれました。

【写真を見る】「看護の心を引き継いで守っていく」静岡大空襲から79年 看護師と患者10人が犠牲の病院で慰霊式=静岡市

静岡市立静岡病院では、1945年6月20日未明の静岡大空襲で、看護師と患者あわせて10人が犠牲になりました。

19日午前、病院では亡くなった看護師らを悼む慰霊式が開かれ、現役の看護師らが病院内の慰霊碑に花を捧げました。

<静岡市立静岡病院 青山治子看護部長>
「本当に熱かっただろう、苦しかっただろうと。私たちは、皆様の看護の心を引き継いで守っていかなければいけないなと思います」

看護師らと一緒に慰霊碑に花を捧げた田中明充さん。
当時の静岡病院の近くに住み、大空襲で祖母を亡くしました。

<田中明充さん>
「うちのおばあさんも、看護婦さんも同じような形で最期になったと思うので。祖母のことを思いながら8名の看護師さんに手を合わせました」

<新人看護師(誓いの言葉)>
「看護のこころを受け継ぎ…」

午後4時半からは、「継灯式」が開かれ、新人看護師48人が犠牲になった先輩たちの志を受け継ぐ決意を込めて、キャンドルに火を灯しました。

© 静岡放送株式会社