ツアー史上初の試み 石川遼がピンマイクをつけてプレー

トーナメント期間中の新たな試みについて話す石川遼(撮影/石井操)

◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 事前(19日)◇西那須野CC(栃木)◇7036yd(パー72)

今年で4回目の開催となる、ジャパンゴルフツアー選手会の主催大会。大会の実行委員長を務める石川遼がツアー史上初めての試みとして、初日の後半9ホールはピンマイクを装着してプレーする。石川のバッグを担ぐ佐藤賢和氏も一緒にピンマイクをつける。大会は4日間ABEMAで中継されるが、視聴者はラウンド中の2人のリアルな会話を把握できる。

石川は「例えば、林の中に入ったときのエッジまで何yd…という会話がギャラリーさんにも聞こえると思うけど、そういうのがゴルフ観戦の面白いところなのかなって」。ゴルファーらしく、ゴルフをしている時に“価値”を見出したいという考えがあっての取り組みで、まずは石川のみの試みになる。

普段と違う仕様に気を遣う部分が生まれるかもしれないが、「なにか大会をもうひと盛り上げできないかな」という思いを持って実行する。

「マイクをつけてやるのは新鮮だし、自分でも踏み込んだことをやるなとは思っているけど、中身を聞いて、見てもらえたらわりと面白いんじゃないかな。僕らとしては結構同じことを喋っていて日常だけど」。新しいことに挑戦するにあたって課題はつきもの。「負担に思う選手もいると思うので、なるべく『負担にならないけど、やったら誰かが喜んでくれるかも』をポリシーに」。まずは自らのプレーで試す。

前週の海外メジャー「全米オープン」を終え、月曜日(17日)の夜便で日本に帰国した。時差ぼけの影響もなく、体調は万全な様子。「時間は短いけどしっかり良い準備して。このコースはパー5がいろんな攻略のしがいがあって面白い」と海外メジャーの舞台から持ち帰った200yd前後の距離の課題にも向き合うつもりだ。石川はあす午後0時40分に1番ティからスタートする。(栃木県那須塩原市/石井操)

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