バスケットボール女子日本代表監督がパリ五輪最終メンバー選考で重視するものとは 20、21日に豪州と強化試合

恩塚亨監督(昨年6月撮影)

7月に開幕するパリ五輪の出場権を獲得しているバスケットボールの女子日本代表が19日、札幌市内でオーストラリアとの強化試合に向けた公式練習を行った。試合は20、21日に同市の北海きたえーるで開催される。主将でシューターの林咲希(富士通)=福岡県糸島市出身=らがシュート練習などを行い汗を流した。林は「いい課題を見つけられるような大会にしていきたい。いいスピード感を持って日本のバスケをお見せできるようにしたい」と決意を込めた。

両チームともパリ五輪に出場。〝五輪前哨戦〟ともなる。オーストラリアは世界ランキング3位で日本は9位。恩塚亨監督は今回来日したオーストラリア代表について「WNBAの選手を除いたベストメンバー」とし「五輪に向けて手の内を明かさないとかではなく、強化の機会として場を踏んでいきたい」と話す。

今回の2試合を五輪の最終メンバー12人の選考の場と位置付けてもおり「選手に話しているのは(チームが掲げる)『走り勝つシューター軍団』のコンセプトをしっかり表現でき、仕切れる、それを仕切れるようにチームメートに貢献ができる。そこが一番大きなコンセプトだと理解してもらって、プラスアルファでその『走り勝つシューター軍団』として個々が持っているワールドクラスの強みをしっかり発揮してほしい。その二軸を理解してもらい、表現してもらいたい」と話した。

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