【マレーシア】22日に高校生日本語弁論大会、5年ぶり実開催[社会]

国際交流基金クアラルンプール事務所と在マレーシア日本大使館は22日、首都クアラルンプールで「マレーシア高校生日本語弁論大会」を開催する。今回で21回目となり、会場での実開催は新型コロナウイルス禍前の2019年以来、5年ぶりとなる。

クアラルンプールの商業施設「ミッドバレー・メガモール」近くの「セント・ジャイルズ・ブルバード・ホテル」で、午後1~5時に開催。マレーシアの中等学校で日本語を学習している生徒および課外活動や学外で日本語を学習している中等学校の生徒(6月22日時点で15~18歳)を対象とし、日本語学習意欲の向上と、日本語学習を通じて考える力を養う機会を提供することを目的としている。

今回のテーマは、「もしも、ドランゴンボールを7つ持っていたら……」。今年の干支(えと)が辰年であることや、「ドラゴンボール」の原作者である漫画家の鳥山明氏が死去し、同作品が再び世界各地で話題になったことなどを勘案して選んだという。

全国から74人が応募。事前審査を通過した13人が会場で弁論する。上位3人を国際交流基金が今年10月に実施する東南アジア各国からの高校生を対象とした訪日事業に招聘(しょうへい)する。大会当日は招待者に加え、一般入場も可能で、観客は最大200人を想定しているという。

マレーシア教育省と日本政府観光局(JNTO)が協力するほか、マレーシアに進出する日系企業などが協賛する。

国際交流基金クアラルンプール事務所によると、マレーシアでは、マハティール元首相が1982年に導入した日本などの経済成長を手本とする「ルックイースト(東方)政策」の影響により、全国の中等学校約140校で日本語が国際語として教えられている。マレーシア全土の日本語学習者のうち中等教育の年齢の学習者が約半数を占めるという。

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