手足口病警報レベル 富山県5年ぶり、主に子ども感染

 富山県は19日、ウイルス性感染症「手足口病」について、今年第24週(10~16日)の1定点医療機関当たりの患者報告数が5.34人で「警報レベル」の5人を超えたと発表した。主に5歳以下の子どもがかかる病気で、警報レベルとなるのは2019年7月以来で5年ぶりとなる。

 厚生センター・保健所別では、中部が最も多く13.67人、富山市7.9人、高岡3.38人、新川1.25人、砺波0.75人となっている。

 県全体でみると第20週が0.21人、第21週が0.55人だったが、第22週は1.31人、第23週は3.48人と急激に増加している。県感染症情報センターによると、手足口病は例年夏に増加し、7月下旬に流行のピークを迎えるが、今年は全国的に5月下旬から増加傾向になっている。

 手足口病では、手のひらや足の裏、口の中に発疹が出て、発熱や食欲不振などの症状が見られる。県によると、一般的には軽症で、発疹は3~7日で消えるが、髄膜炎や脳炎が発症する場合もある。おむつ交換の後や食事前などの手洗い、集団生活でのタオルの共用を避けるように呼び掛けている。

© 株式会社北國新聞社