【宝塚記念】ジャスティンパレス 充実走 ドバイ遠征経て成長実感 杉山晴師「ちょうどいい負荷」

 栗東CWで併せ馬を行ったジャスティンパレス(奥)=撮影・石井剣太郎

 「宝塚記念・G1」(23日、京都)

 ドバイシーマクラシック4着以来となるジャスティンパレスは19日、栗東CWで最終リハ。併せ馬で併入し、態勢を整えた。杉山晴紀調教師(42)=栗東=は海外遠征を経験しての成長を強調する。鞍上は同馬で4戦4勝のルメール。必勝コンビが昨年の天皇賞・春以来となるG1.2勝目を目指す。ジャスティンパレスはハロー明けの栗東CWで、高倉(レースはルメール)を背にソレイユヴィータ(4歳3勝クラス)と併せ馬。最後に気合をつけられると6F81秒7-36秒5-11秒3のタイムで併入フィニッシュを決めた。海外遠征帰りで約3カ月ぶりとなるが、予定通りに追い切りを消化して態勢を整えた。以下、杉山晴紀調教師との一問一答。

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 ◆杉山晴紀調教師

 -追い切りの動きは。

 「1週前に肉体的な負荷を最大限に。今回は京都ということで輸送がないようなものなので、やり過ぎず、軽過ぎず。ちょうどいい負荷をかけられたかなと思う」

 -ドバイ遠征明け。

 「その経験が生きている。初の海外遠征で環境が変わっても、馬がすぐに受け入れて、馬体重もドバイに到着した時に減っていなかった。東京や中山の長距離輸送の方が減っていたぐらい。帰ってからも落ち着いていて調整しやすい」

 -帰国後の様子について。

 「トレセンに戻ってきたのが(レースの)4週前。しっかりと放牧先でケアしてもらい、心配していた海外遠征の疲労も感じない」

 -舞台は京都芝2200メートル。

 「勝負どころで瞬時に反応するというよりもモタつく面が多少あるので、内回りよりも外回りの方が競馬しやすいと思っています。京都に関してはいいイメージを持っている」

 -ルメールとのコンビで4戦4勝。

 「巡り合わせはあると思うけど、相性がいい。そういった面でも楽しみがある」

 -天気が下り坂。

 「ほぼ未経験。昨年の天皇賞・春が稍重だったけど、(馬場が)絶好のコンディションであまり心配していなかった。今回は開催も進んで傷み始めているし、どう影響するかは未知数」

 -抱負を。

 「強い相手ですし、万全な状態でいいレースをしないといけない。勝利が遠ざかっていますが、それでも差のない競馬をして、使うごとに成長を見せてくれています。ドバイから精神的な成長も感じますし、それが実戦に生きればいいなと思います」

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