イーロン・マスク氏が「いいね」を非公開にするなら、画像をリプライして伝えよう。海外を中心に「Yeah! ミーム」が流行。優しいミームだが日本では困惑も

海外のX(旧Twitter)ユーザーを中心に、素敵な文章やイラスト、創作物を見たら「Yeah!」という画像を送り、自分がいいねしたことを表明する活動が流行し、ミーム化しています。

この動きの背景には、イーロン・マスク氏が率いるXが6月12日から全ユーザーの「いいね」を非公開にしたことがありました。

この変更により、自分の投稿についた“いいね”は通知される一方、会話中の相手についた“いいね”や、他人のいいね欄などは見られなくなり、ユーザーからは「不便になった」という声が噴出していました。

それを受け海外では、「イーロン・マスク氏が“いいね”を見られなくするなら、見えるところで“いいね”しよう」という動きがミーム化。

任天堂のゲーム機・WiiUに存在したSNS「Miiverse 」のYeah! ボタン(日本ではそうだね! ボタン。Xのいいねに相当)の画像をコメントや引用で送るミームが広まっています。

再現「Yeah!」 BuzzFeed Japan のす

日本のクリエイターのコメント欄にも「Yeah!」並ぶ

海外で流行中のこちらのミームですが、日本人クリエイターが投稿したイラストにも、海外ファンからの「Yeah!」コメントが送られてくることが増えているようです。送られたユーザーは、

💬「この“Yeah!”ってやつたくさん(送って)もらうんだけど流行ってるの?」

💬「これ、なんだろうと思ったらイーロンに(いいね)消されたからか」

💬「フォロワーさんにこの作品素晴らしいよとリツイートより伝えれるのはいいな」

など、突然謎の画像が送られてくることに困惑しながらも、優しいミームだということを知り賛同を得ながら広まっている様子でした。

公式アカウントなども反応。徐々に「Yeah!」の種類も増える

また、この動きを知ったクリエイターが「自分のキャラクターでYeah! を描いてみました。自由に使ってください」とミームを応援する活動も広まっています。

日本でも絶大な人気を誇るバトルロワイヤルゲーム『APEX LEGENDS 』公式アカウント( @PlayApex )は、作中に登場する隠しキャラクター「ネッシー」のYeah!をユーザーに提供。

インドネシアのイラストレーター発祥の人気ブランド『Milk & Mocha』の公式アカウント(@milkmochabear )は、人気キャラクターの「Yeah!」を提供。

ネットフリックスオリジナルアニメ『ARCANE』(対戦ゲーム『League of Legends』のアニメ化作品)のキャラクターを使ったYeah! をネットフリックス・ブラジル公式アカウント(@NetflixBrasil )が投稿するなど、その活動は徐々にオフィシャルを巻き込んでいるようです。

いずれにせよ、これらの活動は「Xが使いづらくなっている」というユーザーの反応が招いたもの。イーロン・マスク氏が対応してくれない問題やサービスの改悪をユーザー側でどうにかしようという運動は、今後も広まっていくのかもしれません。

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