「遠野物語」研究の著書を寄贈 遠野市内16小中高校に富川岳さん

著書「本当にはじめての遠野物語」を多田一彦市長に手渡す富川岳さん(右)

 遠野市中央通りの地域プロデュース会社富川屋の富川岳代表取締役(37)は、自費出版した著書「本当にはじめての遠野物語」48冊(9万5040円相当)を市内16小中高校に寄贈した。

 同書は富川さんが当初、10ページで挫折した遠野物語の「面白さ」を7年かけて研究。キャラクターやその誕生の秘密、物語に込められた思いを考察し、体系的にまとめた。昨年6月発行の初版2千部が完売し、1年間で3千部を販売した。

 市役所で14日に寄付採納式が行われ、受け取った多田一彦市長は「物語を分かりやすく紹介してもらい、物語に触れる機会が増える」と感謝した。

© 株式会社岩手日報社