6月20日に月がアンタレスを隠す恒星食…何時に見える?観測できる地域は?

写真を拡大 さそり座α星アンタレスの食(アストロアーツ社のStellaNavigator画像)
写真を拡大 さそり座α星アンタレス(1.1等)の食(アストロアーツ社StellaNavigator画像)

2024年6月20日、月がさそり座の1等星アンタレスを隠す恒星食が起こり、関東地方より西で見られる。観測できる時間帯、恒星食の見える地域についてまとめた。

6月20日の18時30分ごろから19時ごろにかけて、月齢14の明るい月がさそり座の1等星アンタレスを隠す恒星食が起こる。見られる地域は新潟県妙高市・群馬県前橋市・千葉県東金市付近を結ぶラインより南西の地域だ。日本の比較的広い範囲でアンタレス食が見られるのは昨年9月21日以来となる。

東京の場合、月の暗い縁にアンタレスが潜入して隠れるのは18時47分ごろ、再び暗い縁からアンタレスが出現するのは18時59分ごろとなる。潜入・出現の時刻や月の高度、月の縁のどこに見えるかは観察場所によって異なる。

潜入・出現時ともに日の入り前後の時間帯で空が明るく、高度が10度前後とかなり低いため、天体望遠鏡を使っても見づらい現象だ。高難度だが、国内で見られるのは貴重な機会なので観察や撮影に挑戦してみよう。(アストロアーツ社提供)

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