湧き水の恵みピリリ 福島・佐原の吾妻山麓、沢ワサビ収穫本格化

緑鮮やかな葉が茂るワサビ田で本格化している沢ワサビの収穫作業=福島市佐原

 福島市佐原の吾妻山麓にあるワサビ田で、夏の需要期に向けた沢ワサビの収穫が本格化している。佐原わさび生産組合のメンバー5人が、緑の葉を茂らせた沢ワサビを丁寧に収穫している。

 原発事故の影響で生産は一時途絶えたが、地元有志が2014年に組合を発足させ、休耕で荒れたワサビ田を復元して栽培を再開させた。

 ワサビ田は標高550メートルにあり、広さは約20アール。年間を通じて水温が11~13度に保たれる湧き水で苗から2~3年育てた沢ワサビは辛みと香りの高さが特徴だ。

 県内の飲食店や地元の直売所に出荷される。

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