「手足口病」流行 佐賀県が2年連続の警報

 佐賀県は19日、幼児を中心に手や足、口などに水疱(すいほう)性の発疹ができる感染症「手足口病」の流行が、県内で警報基準を超えたと発表した。警報は昨年に続いて2年連続。

 県健康福祉政策課によると、16日までの1週間で県内の定点医療機関(23機関)から報告された患者数は123人。1機関当たりで5.35人となり、警報レベルとなる5人を超えた。2023年と21年の警報は秋の発表で、6月ごろから警報級の流行となったのは19年以来5年ぶり。

 手足口病は、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染、排せつ物などを通した感染などがある。3~5日の潜伏期間を経て、2~3ミリの発疹が手や足のうら、口の中にできる。発熱の場合は38度以下がほとんどで、3~7日で治癒することが多いが、症状が消失しても2~4週間にわたりウイルスが排出される。

 同課は「帰宅後、食事前、トイレの後などこまめに手洗いをしてほしい。手首や爪の間まで入念に洗うことも重要」と呼びかけている。(中島野愛)

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