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福島県会津若松市の会津大(束原恒夫学長)の女子学生による有志団体「ヅ大を推す会」は女子受験生の増加に向けた活動に力を入れている。メンバーは、さまざまな立場の人が会津大で学びに挑戦してほしいと願っている。
推す会は2021(令和3)年、女子学生による情報発信の場をつくろうと学生4人が設立した。大学公式のパンフレットを作製する。多様な分野で活躍する卒業生を取り上げ、大学での学びがどう生きたか、どんな人生を歩んでいるかを紹介している。
昨年のオープンキャンパスでは相談ブースを設け、受験生や保護者の質問に答えた。「女子だけど理系大学でうまくいくのか」「大学生活は楽しめるのか」などの悩みに、現役の女子学生の目線からアドバイスした。
学部1年から博士前期課程2年まで12人が活動する。学部3年の酒巻杏璃さん(20)は「興味のある分野に挑戦してほしい」と話す。看護師の勤務を経て進学した学部2年の石塚正代さん(57)は「資格に頼らず、個人の力で輝く女性の存在を知ってほしい」と力を込める。
会津大の2024(令和6)年度一般選抜の女子受験生は73人で、男子の512人の約7分の1だった。
推す会発足時から活動する博士前期課程2年の柏本仁香(きみか)さん(23)は「コンピューターはどんな分野にも応用できる。性別や立場に関係なく活躍できると伝えたい」と意気込む。
苅間沢勇人学生部長は「学生が自分の大学を紹介したいと思うのは大変頼もしい」と話した。