オリオールズの先発投手がまたも離脱 ブラディッシュがTJ手術

ア・リーグ東地区でヤンキースと熾烈な首位争いを繰り広げているオリオールズだが、またしても先発投手を故障で欠くことになってしまった。日本時間6月20日、マイク・エライアスGMは右腕カイル・ブラディッシュがトミー・ジョン手術を受けたことを発表。昨季サイ・ヤング賞投票4位となった右腕が今季絶望となった。オリオールズは日本時間6月4日に左腕ジョン・ミーンズがトミー・ジョン手術、日本時間6月18日には右腕タイラー・ウェルズがインターナル・ブレイス手術を受けており、この17日間で3人もの先発投手を失うことになった。

現在27歳のブラディッシュはメジャー2年目の昨季、30試合に先発して12勝7敗、防御率2.83、168奪三振の好成績をマーク。サイ・ヤング賞投票では4位にランクインした。今季は内側側副靭帯を痛めて出遅れたものの、5月上旬に復帰すると、8度の先発登板で2勝0敗、防御率2.75、奪三振率12.13という見事なパフォーマンスを披露。しかし、内側側副靭帯の状態は思わしくなく、日本時間6月16日に今季2度目の故障者リスト入りとなり、結局トミー・ジョン手術を受けることになった。

米公式サイト「MLB.com」でオリオールズを担当するジェイク・リル記者によると、ブラディッシュはテキサス州アーリントンでキース・マイスター医師によるトミー・ジョン手術を受けたという。昨年6月にジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)が受けたのと同じハイブリッド手術であり、靭帯を補強するインターナル・ブレイス(内部装具)も入れたようだ。戦列復帰は最短でも来季の後半戦以降になる見込みである。

メジャー3位の先発防御率3.03を記録しているオリオールズ投手陣だが、ミーンズ、ウェルズ、ブラディッシュを欠き、先発ローテーションは苦しい顔ぶれとなっている。コービン・バーンズとグレイソン・ロドリゲスの2本柱は強力だが、それに続くのはコール・アービン、アルバート・スアレス、ケイド・ポビッチという面々。ディーン・クレーマーの戦列復帰が迫っているものの、トレード・デッドラインで投手陣の補強に動くことが確実視されている。エライアスGMがどんな動きを見せるか注目したい。

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