長崎市役所の駐車場 時間外や閉庁日は30分無料に 市が減免方針

 長崎市は19日、市庁舎(魚の町)の駐車場料金を巡り、平日の時間外(午後5時半以降)や閉庁日については、入庫から30分間を全面的に無料とする方針を明らかにした。このほか、市が庁舎で開くイベントに従事したボランティアなどを対象に、用務に必要な時間分を全額無料とする考えも示した。
 市によると、市庁舎の駐車区画は145台分。最初の30分間は140円で、その後は30分ごとに130円加算される。現行は自治会役員や表敬訪問者らは全額減免、障害者手帳所持者は最大4時間まで半額減免としているが、その他は有料としている。
 市はこれまで、公共交通機関を利用して来庁した市民との不公平感や、周辺での渋滞発生などを懸念し、減免範囲の拡大には慎重姿勢だった。平日の夕方以降や閉庁日は駐車場の稼働率が低いことや、市民協働の推進などを踏まえ、拡大を決めたという。
 時間外などの30分間無料措置は精算機を改修次第、本年度内に開始。ボランティアらの全額無料は8月ごろに始める。市議会一般質問で中山大議員(市民クラブ)に答えた水蘆崇総務部長は「二つの試行的減免を行い、効果や利用状況などを検証したい」と述べた。

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