伝統の祭りを守れ!楽しい返礼品いっぱいのプロジェクト

後志の古平町からでは150年ほど前から続く祭りを守り、未来へつなげていこうというプロジェクトが進んでいます。

古平町は、北海道の日本海側に突き出た積丹半島の付け根にある町です。

古平町の歴史は古くて、江戸時代にまでさかのぼることができます。地域の人たちは、氏神様である琴平神社のお祭りを大切に守り伝えてきました。このお祭りでは、罪や汚れを神聖な火で清める「天狗の火渡り」という独特の儀式が行われていて、近郊の町からも大勢の見物客が訪れています。

しかし近年では人口が減って、祭りの担い手も少なくなっています。この伝統ある琴平神社の祭りを続けていくために、有志が集まり、自分たちにできることは何か?を考え、5月から始めたのがクラウドファンディング「祭りの未来を守るプロジェクト」です。琴平神社の御朱印やお守りをはじめ、支援者への返礼品の検討を始めました。御朱印は、火を潜り抜ける天狗をイメージし、古平にお住いの書道家に筆をとってもらいました。お守りは、かつて古平町で産出されたマンガン鉱石を使っています。

そのほか地元の漁業協同組合や農家の協力でたくさんの返礼品をそろえました。 
ボランティアを募集した結果、札幌大谷大学社会学部の学生たちが参加してくれることになりました。また少しでも多くの方が琴平神社に参拝に来ていただけるよう、SNSで話題の「花手水プロジェクト」も始めています。

プロジェクトに参加する地域おこし協力隊の森さんは「祭りの未来を守るというのは簡単なことではありませんが、琴平神社の祭りを愛し支えたいという皆さんのお気持ちを大切にしながら、これからも活動を続けていきます」と意気込みを語ります。

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