クローゼットが一気に片づく!洋服を手放す際の「5ルール」【整理収納のプロが解説】

(※写真はイメージです/PIXTA)

クローゼットに山積みの服……整理したい! と思っても、やみくもにはじめるのは禁物です。整理収納アドバイザーのみや氏は、自ら設けた「5つのルール」をもとに、約100着もの洋服を手放したといいます。では、そのルールとはいったいなんなのか、みや氏の著書『イツカを手放してイマを身軽に生きる方法』(エムディエヌコーポレーション)より、イラストを交えて紹介します。

大事にしたのは「いつか着る」ではなく「いま着たい」

いざ服を減らそうとしても、何を手放したらいいかわからないですよね。やみくもにはじめると、あれもこれも必要となって、結局、手放せず…となりがち。だから自分なりの「手放す」基準を決めておくことも大事だと思います。私もいくつか基準を決めました。ただ、すべての前提にあるのは、「いま、着たいかどうか」だと思います。

というのも、クローゼットに山積みになっていた服は、いまは着ていないけど「いつか着るかも」というものが大半。「将来、着るかも」「やせたら着るかも」と取ってある服は、たいてい着ることなく月日が流れていくだけなのですよね。それに、将来の自分への押しつけにもなるのではないでしょうか。

将来の自分が、その服を着たいとは限りません。でも、捨てずに残っているとその服に捉われて、本当に着たい服に目を向けられなくなるかもしれません。将来のことは、将来の自分に決めてほしい。だからいまは「いまの自分」に必要な服だけを残す。そのことを大事にしました。

私はこんな服を手放しました

1.1年以上出番がなかった服

出番がない服は、「いまの自分」に不要ということ。でも、季節との兼ね合いもあるので、私は1年の期限を設けました。どの季節も通過すれば「出番の有無」がわかりやすいですよね。

なかには、「好きだけど出番がない」という服も。それらは自分の生活スタイルに合っていなかったり、「着る機会」以上に所有していて、自分の必要数をはみ出したもの…。いずれにしても、着ていないのだから優先順位も低いですよね。

また、「いつか着るかも」と取ってあるけど何年も出番のないパーティ服。明確な予定があれば必要かもしれませんが、予定がないものは手放しました。

筆者が服を手放すときのルール

2.ほつれ、汚れ、着用感がある

汚れがあったり、穴があいていたり。襟ぐりや袖口がゆるんでいたり…。こういったダメージが目立つ服も、手放しました。

なかには、「まだ着られる」というものもありますが、「着ていて着心地がよくない」と気分も落ち着かないので、手放し対象と割り切りました。

加えて、大事にしたいのは「清潔感」。いまの私は、服のブランドや価格より、「身だしなみ」に目を向けるようになりました。だってお会いした相手がどんなにいいブランドの服を着ていても、シワがあったり穴があいていたら、そっちのほうが気になってしまいますよね。

3.着心地がよくない服

ほつれなどのダメージもそうですが、きつかったり、ブカブカだったり、胸元があきすぎていたり、肌がチクチクしたり…。ヒールが高すぎて歩きにくい靴もそう。いくら好きなデザインでも無理して着たりはいたりしていると、イライラしてしまいます。

それから、トイレのときにスムーズではないサロペットなども、私にはストレスだったので手放し対象に。どこまでが許容できるかは人それぞれ。それに多少ストレスがあっても、着たいと思える服もあるかもしれません。

手放すことと、着心地やストレスを我慢すること。「どっちが上か」を考えていくと、どうするべきかが見えてくると思います。

4.似たようなデザインの服

気づくと同じような服ばかり買っていた…。そんな経験に覚えがある人も多いのではないでしょうか。たくさん持っていても、結局着る服は限られていきますよね。

かつての私は、ボーダー柄の服がたくさん。最終的にはパーソナルカラー・骨格診断でボーダーが似合わないことがわかり、すべてを手放しましたが、その前段階で、半袖、長袖、厚手のものの3枚だけにしました。

同じような服でも自分のなかで明確な違いがあったり、活用ができていればいいのだと思います。それができず、ただタンスの肥やしになっている服は、必要ありませんよね。

5.手入れに手間がかかるニット

これは、片づけをはじめて2年ほどしてから決めたことですが、「ニット」を手放すことに。もともとニットは好きだし、当時持っていたニットは、着心地もよくお気に入りでした。

でも、いくらていねいに着ても毛玉ができて、頻繁な毛玉取りが必要なんです。「いまの私」は、その時間を他のことに使いたかった。つまり、いまの私にニットの管理はキャパオーバー。もう少し子育てが落ち着いて時間ができたら、また楽しもうと思い、いまは手放すことにしました。

そして、将来着たくなったら「そのときの私」に似合うものが欲しいので、「いつか」のためには取っておきません。

みや
整理収納アドバイザー

© 株式会社幻冬舎ゴールドオンライン