ドローンが命を救う!?医療機器の輸送にかかる時間を4分の1に短縮

ドローンを使って医療機器を運ぶための実証実験がきょう、北海道南西部の内浦湾で行われました。実験は伊藤忠商事・医療機器卸業の竹山などが共同で行い、急性期の脳梗塞患者の治療を想定した医療機器を運びました。

室蘭市内の公園を飛び立ったのは、ドイツ社製のイーブイトール型と呼ばれるドローンです。ヘリコプターと同様、垂直に高く離発着でき、滑走路も不要という利点があり、長距離を高速で飛ぶことができます。

初回のフライトでは、ドローンがシステムの異常を検知し自動で戻りましたが、2回目は無事成功。陸路だと片道2時間以上かかる室蘭と道南の森町との間をドローンは内浦湾をまたぐ形でほぼ直線に片道30分弱で飛び、輸送時間を大幅に短縮しました。

伊藤忠商事の担当者は「輸送時間の短縮で改善できる症状や救える命があると信じている。トラブルが起きた際にどう対処するのかの検証もできたことはある意味で成果」と手応えを感じていました。ドローンが救命措置にひと役買う日が近いかもしれません。

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