住友不動産/商業施設でモビリティAIサイネージの実証実験

住友不動産商業マネジメントとWE TRUCKは6月28日、29日、東京都江東区の有明GYM-EXで開催する子育てイベント「Thanksママフォーラム」で、商業施設とイベントにおけるモビリティAIサイネージの活用の実証実験をする。

<WE TRUCKのイメージ>

開催2週間前からイベントの告知をトラックの荷台に設置したモビリティAIサイネージで複数エリアにて実験し、開催当日イベント会場にどのエリアから来場したか、ビーコン技術により商圏・来場計測を行う。

どのような人がイベント告知を放映したモビリティAIサイネージを見ていたか、AIカメラにより視認数・性別・年代を解析し、効果測定とともにターゲティングに活用する。さらに、イベント会場内にモビリティAIサイネージを設置し、パブリックヴィジョンとして、プログラムや協賛企業等の紹介をする。

WE TRUCKは、「走る・動くサイネージ=モビリティAIサイネージ」として、AIカメラによる視認分析・効果測定・ターゲティングや、ビーコン技術による行動計測を可能にしたサイネージを搭載したトラック車両によるサービスを提供している。

商業施設やイベントにおける、「来場促進・告知」「入居テナントや協賛企業のプロモーション」「商圏・来場計測」「プログラムや協賛企業紹介・スポーツ観戦・屋外シネマなどパブリックヴィジョン」などでの活用を提案している。

住友不動産商業マネジメントの担当者は、「従来の屋外広告では、効果測定が困難であり、費用対効果の把握が難しいという課題があった。モビリティAIサイネージは、広告の効果を定量的に把握できるため、無駄な投資を抑制し、予算をより効果的に配分することができる。また、高画質なデジタルサイネージと音響を備えたサイネージは、多様な表現方法で五感に訴えることができるため、イベントへの関心や期待感を高める広告として高い効果が期待できる。より効果的なマーケティング活動を展開することが可能となり、イベント集客を成功に導けると考えている」と述べている。

WE TRUCKの担当者は、「広告のあり方が改めて問われている中、スマホ社会で見られなくなってきている屋外(OOH)広告において、街を走る広告宣伝車の訴求力に着目し、AIによる効果測定やビーコン技術による行動計測などを導入したモビリティAIサイネージとして2023年7月にローンチした。走る・動くサイネージとして、エリアやコミュニティに対してのマーケティング・プロモーションには非常に適していると考えていた中で、今回の実証実験の機会を得た。広告放映に限らず、イベントの場やスポーツ観戦・青空シネマなどのレクリエーション等、リアルな広告・サイネージにしかできないことを追求する」とコメントしている。

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