『ポケモン』を生み出したゲームフリーク新作『パンドランド』を先行体験!カジュアルだけど確かなワクワク感を覚える“海洋冒険譚RPG”【プレイレポ】

『ポケモン』を生み出したゲームフリーク新作『パンドランド』を先行体験!カジュアルだけど確かなワクワク感を覚える“海洋冒険譚RPG”【プレイレポ】

『ポケットモンスター』シリーズの企画・開発を手掛けるゲームフリークと『ジャンプチ ヒーローズ』開発のワンダープラネットが贈る新作モバイル向けカジュアルゲーム『パンドランド』が発表されました。本稿ではメディア向け先行プレイを通し、本作のプレイレポートをお届けします。

◆お宝を求めて未開の地を探検する、カジュアル海洋冒険譚RPG!

本作の舞台は、未開の地が広がる「パンドランド」と呼ばれる世界。あるとき、ドン船長という探検家が「パンドラのハコ」を手にすべく、とある遺跡を探検していました。

奥地で「パンドラのハコ」を発見するも、いざハコを開くと激しい光とともに遺跡が崩壊。そしてこの日から、世界中で光り輝く「お宝」が見つかるようになります。

お宝の中には金塊の山、不死の龍、大陸を覆う竜巻まで、おとぎ話のような貴重なものが入っており、世はまさに大お宝時代。すべてのお宝を集めるべく「探検家協会」も設立され、プレイヤーはその一員となり、未知のお宝を探す旅に出ます。これが本作のあらすじです。

探検がテーマの通り、ゲームジャンルは“カジュアル海洋冒険譚RPG”。ゲームを始めるとまず目に飛び込んでくるのは、3Dボクセルアートで描かれた色鮮やかな世界。温かみのあるグラフィックがさっそく探検へのワクワク感をかき立てます。

◆「ディグる」で未開の地をどんどん探検していくのが楽しい!

本作の進め方ですが、一応メインストーリー的なものはあれど、基本的には何をするのもプレイヤーの自由。チュートリアルを終えると「どこでも探検してください!」といった感じで送り出されます。そして未開の地と言われるだけあり、フィールドのほとんどは雲で覆われ何も見えません。

探検の第一歩となるのが「ディグる」というアクション。この世界ではお宝探しのことを「ディグる」と表現し、海や草原などマップの好きな所をタップすると、その地形に応じたダンジョンに挑戦できます。

ダンジョンでの戦闘については一旦後回し。ディグり終えると、探検の成果として「お宝が眠るダンジョンの場所」を教えてくれたり、近くの雲を晴らしてくれたりと、探検を進める「手がかり」が3つ提示され、その内1つを選んでさらに探索します。

ディグって雲を晴らし、探検できる範囲を広げていくのが基本的な流れ。「雲の下にこんな世界があったのか!」とどんどん分かっていくのは面白いですし、広範囲を一望できるまで雲を晴らしたときの達成感もひとしお。

とはいえ、それだけでは難しくなっていくダンジョンをクリアできないので、時には「育成素材を入手できるダンジョンの場所」の手がかりなどを選び、チームメンバーを強化する必要もあります。

フィールド上には、近くをディグると「特定のダンジョンの手がかり(育成素材系、コイン系など)」が見つかりやすくなる目印として、「伝説の海賊船」や「クラーケン」なども存在。これらを活かし、“目当てのダンジョンをプレイヤー自ら発見していく”のが本作の特徴とも言えます。

この仕様に加えて、プレイヤー間で見つけたダンジョンをシェアできるソーシャル要素のある機能も搭載。フィールド上には他プレイヤーのPCがおり、タップすると見つけたダンジョンを共有してくれることがありました。

フレンドになるとよりスムーズに共有し合えるようで、説明によれば「フレンド同士であれば地図が自動でシェアされる」とのこと(今回は先行プレイ環境なのでフレンドが作れず、体験はできませんでした)。

リアルの友人やSNS上の知り合いと一緒にプレイし、「いいダンジョンを見つけたから共有するよ!」や「ある場所にレアな敵がいるから、そっち方向に雲を晴らしていくのがオススメ」など、発見を共有し合う遊びも楽しめそうです。

◆戦闘はとってもカジュアル!しかし歯ごたえもある難易度

ダンジョンでの戦闘はとてもシンプル。縦長のステージを奥へ奥へと進み、待ち構えるボスを倒せばクリアです。操作キャラクターは行きたい場所をタップすると移動し、敵に近づくと自動で攻撃します。

画面下のキャラアイコンをタップすると「特技」を使用し、強力な一撃や範囲攻撃で戦闘を有利に進められます。特技はクールタイム式で何度でも使用可能。特技で攻撃するとスペシャルゲージが溜まり、「スペシャルスキル」という必殺技で画面全体を攻撃できます。

ダンジョンのクリアにかかる時間は1分ほど。操作も片手ででき、オートバトル機能も搭載されているなど、ゲームジャンルにも掲げている通りとにかくカジュアル。序盤は苦戦することなくサクサクと進められました。

しかし、ある程度進めると一筋縄ではいかなくなります。特にボス戦では、ステージを大きく移動する突進攻撃や、遠距離から衝撃波を放ってくるような相手も。直前に溜め動作があるので、上手くキャラを移動させて避けるアクション性が求められます。カジュアルではありつつも、しっかり歯ごたえを感じる難易度です。

また、チーム編成システムも独特。直接戦闘をする「キャラクター」に加えて、チームのステータスを上げる「アイテム」を編成できます。編成できるのは最大9枠で、キャラクターとアイテムで枠を共有します。

リーダーキャラに応じて編成できるキャラ数や枠数も決まっており、1人しか編成できないキャラもいれば、5人まで編成できるキャラも存在。リーダースキルや属性要素もあり、幅広い組み合わせを考えることができます。

◆メインストーリーはもちろん、仲間やお宝を集めていくコレクション要素も!

ゲームの目的は雲を晴らしていくだけではありません。メインストーリーも用意されており、ストーリー用ダンジョンをクリアすることで物語が進行。難易度もどんどん上がるので、勝てなくなったら探検に切り替えてチームを強化し、またストーリー攻略に戻るという流れです。

ストーリーには、海賊「バルバロス」やオルレアンの乙女「ジャンヌダルク」など、歴史上の偉人をモデルにしたキャラが登場。内容もカジュアルでサクッと読めます。

また、コレクション要素として「図鑑機能」も存在。ダンジョンをクリアすると敵が仲間に加わったり、当初の目的である「お宝」を入手できたりします。手に入れたものは図鑑に記録されるので、コンプリートを目指してディグるのも1つの目標に!

仲間になるのも「海賊」や「兵士」などの人間から、「サメ」や「ウシ」といった動物、「ユニコーン」に「ガイコツ船員」などのファンタジーなものまで様々。ガチャを含めれば「諸葛孔明」「牧場のおじいさん」まで出てくるカオスっぷり。

ディグで仲間にできるキャラは、図鑑でシルエットを確認でき、「このキャラは一体どんなやつなんだろう!」と探求心をくすぐられます。

もちろん仲間になった敵はチームに編成できますし、入手したお宝は「アイテム」として編成可能。チームの強化に繋がります。世界中を探検して図鑑を埋めながら、チームを強化して新たな探検に備えていくわけです。


『パンドランド』は、全体的にカジュアルにまとめつつ、探検のワクワク感や発見する楽しさをしっかり味わえる作品でした。ワンプレイもお手軽で、すきま時間にサクッと遊ぶのにもピッタリです。

先行プレイでは体験できませんでしたが、フレンドと発見をシェアし合えるのもやっぱり気になります。筆者世代としてはDSのすれ違い通信で、『ドラゴンクエスト9』の地図を共有していたのを思い出します。レアなダンジョンを見つけ合って盛り上がる、そんな体験が待っているのではと、リリース後の展開が今から楽しみです。

パンドランドは、6月24日よりサービス開始。現在、事前登録が受付中です。

・事前登録・予約受付はこちらから:https://app.adjust.com/1dtfknfo
・公式HP:https://pando-land.com

※画面は開発中のものです。

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