俊足ぶりを発揮するニンジャシリーズの末弟 ZX-25R SE【バイク買取調査隊】

※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。

その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。

今回調査した車両はカワサキの『ZX-25R SE』だ!!

ZX-25R SEの車種プロフィール

「ZX-25R」は、2019年の東京モーターショーで初披露された。ZX-10Rを頂点とするカワサキ・スーパースポーツ」のスポーツタイプの末弟に位置し、共通のデザインと4気筒エンジンの高回転型エンジンとサウンドが特徴である。カワサキの250 cc 4気筒のオートバイとしては2007年まで生産されたバリオスII以来、スポーツタイプではZXR250R以来の新車であり、驚きをもって迎えられた。

バイクの特徴をざっくりチェック!

手頃な価格で人気の『ZX-25R SE』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。

エンジン

ZX-25R SEは、「SCREAMING IN-LINE 4 POWER」のキャッチコピーの通り、このクラスとして久しぶりとなる水冷4ストローク並列4気筒エンジンを搭載している。2024年モデルのスペックは、最高出力48PS(ラムエア加圧時は49PS)/15,500rpm、最大トルク22.2kgf・m / 12,500rpm。この最高出力は1980年代の同クラス自主規制であった45PSを大幅に上回る数値であり、当時を知るライダーを大いに驚かせた。

車体(フレーム)

新設計のトレリスフレームを採用。高張力鋼管を組み合わせ、エンジンも強度メンバーとすることで最適な剛性を得ながら車体の軽量化にも貢献している。

足回り

フロントにプリロード調整機能付きショーワ製SFF-BP倒立フォーク、リアにはホリゾンタルバックリンクサスペションを採用。剛性とマスの集中化に貢献している。これらによりハンドリングがスムーズとなり、どのようなシーンでも快適なライディングを約束してくれる。

タイヤはダンロップのGPR300を標準装備。ホイールは軽量な星形5本スポーク、ブレーキはフロントはシングルセミフローティングディスク (外径310mm)、リアはシングルディスク (外径220mm)、キャリパーはフロントにモノブロック、ラジアルマウント対向4ピストン、リアはシングルピストンが採用されている。

ハンドルまわり・灯火類

ZXシリーズ共通の鋭い眼光でにらみを利かせる。ヘッドライトはLEDを採用。センターラムエアも装備している。

インストゥルメントパネルは、アナログのスピードメーターと、その他を表示するデジタルメーターが組み合わされている。パワーモードはフルパワーの「F」と、ローパワーの「L」の2種類。トラクションコントロールのKTRCは3段階に設定される。

レーシーなセパレートハンドルは上半身の前傾度が強め。ただし生粋のスーパースポーツのように腕や首に負担が掛かるほどではなく、比較的楽にライディングできる。シートの座面は広く取られており、ツーリングも快適にこなす。

その他の装備&特徴

ZX-25R SEには、エコノミカルインジケーターが搭載されている。現在のライディングコンディションが低燃費であることを示す機能で、車速、エンジン回転数、スロットル開度などのライディング条件に関わらず、燃料消費量を継続的に監視してくれる。こうした機能がさりげなく採用されているのも、イマドキのバイクらしいと言えるだろう。

© パークアップ株式会社