一部損壊や浸水…記録的大雨で県内では140棟が被害 約8割が沼津市に集中 片付け作業続く 静岡

6月18日に大雨被害を受けた静岡県沼津市では新たな被害も明らかとなり、床上浸水に遭った住民たちは20日も片付け作業を続けていました。市内では夕方から災害ボランティアの受け付けも始まっています。

140棟の被害の約8割が沼津市

18日の記録的な大雨で、県内ではこれまでに一部損壊や浸水など住宅140棟で被害が確認されています。

浸水被害の約8割は沼津市。中でも特に被害の大きかったのが大平地区です。

災害ごみ置き場には電化製品や家具などが大量に運び込まれていました。

住宅が浸水した住民:
移動させないとだめですね。(Q.冷蔵庫の下も?)下も。かなりとって新聞をやっていたからいいと思っていたけど、まだまだ出てきている

浸水被害に遭った住宅では、20日も住民が片付け作業に追われていました。

住宅が浸水した住民:
とにかく中身を出して家具を移動して、水が出てくるので拭いて消毒。それは今日中にやりたい。何と言っていいのか。がっかりというのは通り過ぎている。キリがない。でもやらなきゃしょうがない

また、田植えを終えたばかりの田んぼにも木の枝や土砂が混ざった水が流れ込んでいました。

駿藤義春さん(田んぼの持ち主):
もうこれはだめだね。本来は(土砂などが)川へ流れるんだけど、ここは流れるところがない。行き止まりだからここに溜まっちゃった

相談窓口を開設

こうした中、市は19日から大平地区センターに「り災証明書」の申請や災害ごみについての相談窓口を設けています。

20日も多くの人が訪れ、今後の対応などについて相談していました。

被災した住民:
これから虫が寄ると思う。自分たちではできないので業者を頼まなければと考えている。早く、1日も早く終わりたいです。

沼津市福祉企画課
中島広人 課長補佐:
被災された方は大変な思いをしていると思う。市でも大平地区センターで「り災証明」の受け付けをしているので、できる限り早く来てもらえれば

また、沼津市社会福祉協議会では災害ボランティアの募集と依頼の受け付けをSNSなどで始めています。

被災者のニーズを聞き取りながら、早ければ今週末からボランティアを派遣していくということです。

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