じもとホールディングスは事実上、国の管理下

きらやか銀行と仙台銀行を傘下に持つ、じもとホールディングスの株主総会が開かれ、配当金の無配が決定し、じもとホールディングスは事実上、国の管理下となりました。

じもとホールディングスの株主総会はきょう仙台市の仙台銀行本店で開かれました。

じもとホールディングスは経営不振で国の公的資金を受け入れたのにあわせ、国に議決権のない優先株式を発行しています。

2023年度、傘下のきらやか銀行は業績悪化で244億円の赤字となり、グループ全体で過去最大の234億円の赤字となりました。

このため配当がなくなったため国の持つ優先株式に63%の議決権が生じ、じもとホールディングスは事実上、国の管理下に入るという異例の状況となりました。

出席した株主などによりますと、総会には80人ほどの株主が参加し、冒頭で経営陣から赤字や配当ゼロについてお詫びがあったということです。

取締役の選任など会社が提案した議案は全て賛成多数で可決されました。

きらやか銀行の川越浩司頭取は、公的資金返済に関する国との協議に目途が立った時点で引責辞任する考えを示しています。

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