障害者施設の送迎車がフェンス衝突し車いすの70代男性利用者が死亡 ほかの利用者・職員9人もけが 熊本・苓北町

6月20日午前、熊本県苓北町(れいほくまち)で10人が乗った障害者施設の送迎車がフェンスに衝突して、1人が死亡しました。

6月20日午前8時50分ごろ、苓北町の障害者施設から「車が海に落ちそうになっている」と119番通報がありました。

警察によりますと、右折して国道に入ろうとした乗用車が何らかの理由で直進して別の施設に入り、施設と海を隔てるフェンスに衝突しました。

車には10人が乗っていて、いずれも病院に運ばれました。

このうち施設の利用者で、苓北町に住む森元政秋(もりもと まさあき)さん(73)は、事故の直後に「呼吸が苦しい」と訴えて重傷でしたが、午後4時15分に出血性ショックで死亡しました。

森元さんは車の最後列(4列目)に車いすを使って乗っていたということです。

また他の9人のうち、1人が骨折で重傷、8人が軽いけがをしました。車は定期受診のため、入所者7人を病院へ連れて行く途中でした。

施設によりますと、運転していた41歳の職員は「ブレーキが利かなかった」と話しているということです。

警察が事故の原因を調べています。

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