日本ハム・水谷、交流戦MVPにも「複雑な気持ち」賞金200万円は年俸1/3以上も「欲しい物、何もないです」

 練習前に談笑する水谷(左)と郡司(中)、山本拓(右)ら

 日本ハムの水谷瞬外野手(23)が交流戦MVP受賞から一夜明けた20日、エスコンフィールドで全体練習に参加した。

 スタンドで見学するファンから「おめでとう」と祝福の声が飛んだが、「きのう、北海道入りするときもたくさん声を掛けていただきましたし。でも自分の中ではなんか実感もほんとに沸いていないので、複雑な気持ちでした」と心境を明かした。

 MVPの賞金は200万円。水谷の推定年俸560万円の1/3以上だ。それでも「重みは特に感じていないです。お金だけじゃなくて、賞というかタイトルというか、そういうものを取ったという実感も沸いていないので」。その遣い道についても「全然決めてないです。欲しい物、何もないですし」と明かした。

 現役ドラフトでソフトバンクから加入して、1軍初出場、初安打、初本塁打と結果を積んで、交流戦歴代最高打率・438に達した。「たくさんいいバッターがいる中でそういう立ち位置に立てたっていうのは、嬉しいことではあるんですけど、言っても18試合というところでもあるので。まだ前半戦も終わっていないですし」と謙虚な姿勢は崩れない。

 「ここで浮かれてしまったら足をすくわれると思いますし、自分の立場はそういう安泰したものではないので、通過点だと考えていけたら」と冷静に話すと、「1打席1打席大事にやっていこうって思うだけです」。これまで通りのスタンスで、取り組んでいく。

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