阪神2軍 先発の秋山が初回に5失点で3回降板 ミエセスが豪快2ランも及ばず

 先発投手として力投した秋山(撮影・今井雅貴)

 「ウエスタン、阪神2-5ソフトバンク」(20日、鳴尾浜球場)

 阪神2軍は、序盤の大量失点が重くのしかかり、敗戦となった。

 先発の秋山が打ち込まれた。初回に1死から6連打を浴びるなど5失点。その後は2イニングを無失点に抑えたが、試合を作れずに3回を投げて9安打5失点で降板した。

 打線は5点を追う六回。1死から野口が5試合連続安打となる中堅への二塁打で出塁した。その後、2死二塁からミエセスが左中間へ2ラン。しかし、反撃はこの2点のみに終わった。

 和田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 -先発・秋山が立ち上がりに5失点。

 「今日はちょっと秋山らしくなかったね。スピードガンは別として、真っすぐも変化球もほとんどベルトから上でね。ベンチからコースはわかんないけど、ほとんどのバッターがフルスイングして、芯に当てていたので。コースもそれなりに甘かっただろうし、抑えられそうな感じは初回はなかったもんね。まあ二、三回はなんとかしのいで踏ん張れたというかね。ただね、立ち上がりというとこで、どのピッチャーが投げても難しいんだろうけど。ちょっと5点はね、大きかったっていうかね。2点、3点で、なんとか抑えることができれば、試合展開もね、また変わってきたと思うし、というところです」

 -劣勢の展開で援護していくことも大事。

 「うん、ミエちゃん(ミエセス)の2ランが出たけど、展開的には、ちょっと遅かった。その前に1点でもね、早い回に取れれば展開とか、勢いとかそういうところも変わってきたんだろうけど。1点だけ取りに行く作戦もあるんだろうけど、今日は早い回に点が取れなくて、ちょっと苦しい状況になってしまった。個々で言うと、ミエちゃんの最初のツーベースもよかったし、やっとこう、振り抜けたホームランもね。長打が魅力の持ち味の選手なんで、やっと、ミエちゃんらしい打球が出たかなと。試合前の練習でもいろいろ試してみたり、自主的にロングティーやったり、いろんなことをして状態あげていこうという姿勢が、今日のゲームにつながったと思うし、これからどんどんね、上げていってほしいね」

 -ミエセスはタイミングの取り方がテーマ。そういう部分でも良くなってきている。

 「昨日までがちょっとタイミング取れてなかったんで。今日をきっかけに今日で戻ったっていうことじゃなくて、やっぱり続けていかないとね。ただ、1本で終わらず2本出たんでね。状態的には上がってくる可能性がある。やっぱり本人も、今日の2本で満足しているわけではないんで。明日以降、同じようなバッティングができるようになれば戻ってくると思う。また明日のゲームを楽しみにしたいと思います」

 -野口は長打も出て5試合連続安打。打率も3割に近い。

 「そうなんだよね。野口、3割前後打ってるから良いようには見えるんだけど。もう200打席近く立って、ホームラン1本も出てないというのは、やっぱり本来のところまではいってない。ただ、悪いなりに数字は残してるんでね。レベルという上ではね、ある一定のものは持ってるとは思うけどね。やっぱり彼の持ち味は、一発というか長打力というところ。今日は二塁打が出たけど、やっぱり左(方向へ)の打球がちょっとまだ上がりきれてない。その打席は良かったけどね。やっぱサードゴロが上に上がってこないといけないと思うんだよね。もう一息だね」

 -湯浅は9試合連続無失点。状態は上がってきている。

 「そうだね。真っすぐが、この9戦抑えてる中で、どんどん良くなってきているから。相手も真っすぐ狙ってきている中で、あえて真っすぐで勝負できてる。それで空振りを取ったり、ファウルが後ろに行くようになってるから。かなり状態は上がってきていると思うし。腕も触れるから、あの変化球もね、フォークでもしっかり落ちている。この状態を続けることでね、必ずチャンスが来ると思うんで。続けて頑張ってほしいね」

 -フレッシュオールスターに4選手(中川、椎葉、山田、野口)が選ばれた。

 「過去のフレッシュを見ていても、そこからこうね、1軍の切符つかんだり大きく飛躍する選手が結構いる。そういうきっかけにもしてほしい。またイースタンのレベルを見ることで、勉強にもなると思う。ここはあんまりチームに貢献とかなんとかいうところじゃなくて。自分の持ち味を思い切って出すというのを、何打席立てるかわからない中で、野口というのはこういう選手だ、山田っていうのはこういう選手だっていうのをファンの皆さんに知ってもらうためにもほんとに思う存分やってきてほしいね」

 -小野寺が試合には出場していなかった。

 「昨日ね、ちょっとスチールの時、タッチ行った時に手首ちょっとひねって。まあまあ大事を取ってということです」

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