「4年後に行けるように」 パリ五輪出場権を逃した蝉川泰果は“ロス五輪”リベンジへ

蝉川泰果4アンダー・22位タイで初日を終えた(撮影:福田文平)

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 初日◇20日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

今季初優勝を目指す蝉川泰果が、7バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「68」でラウンドし、4アンダー・22位タイで初日を終えた。「前半はドライバーを握らず、レイアップをする作戦に出たのですけど、それがハマってくれて。良いプレーはできましたが、本当に後半のボギー、ダボだけですね…」と唇を噛んだ。

今年は、米ツアーに6試合出場。5月の「ザ・CJカップ・バイロン・ネルソン」では9位タイに入り、初めてトップ10入りを果たした。「アメリカでの戦い方っていうのはなんとなくはやっぱり分かってきました。でもそれが日本に帰ってきてからあまり結果も残せていないので、あまり繋がってるという感覚はいまはないですね」。きょうはピンフラッグを立ててパターを打つなど試行錯誤を続けている。

6月18日付けのオリンピックランキングにより、パリ五輪男子ゴルフ競技の日本代表が決定。世界ランキング12位の松山英樹、同83位の中島啓太が代表に内定した。蝉川は同159位に終わり、リザーブの4番手。現時点では出場権を掴むことができず、同世代のライバル・中島がパリ行きの切符をつかんだ。

「自分がいろんなツアー行かしてもらっているなかで、そこでもっと結果を残せていれば、もちろんそこに自分も食い込めたわけなので。それ以上に中島選手だったり他の選手が上位にいるというのは、それだけ他の選手が頑張っている証拠かなと思うので、4年後に行けるようには頑張りたい」。2028年のロサンゼルス五輪を見据えた。(文・神吉孝昌)

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