「恩返しが少しでもできれば…」伝統工芸“輪島塗”を応援 会津若松市で作品の展示・販売会開催

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会津若松市で6月14日から始まった漆器作品の展示・販売会。全国各地で漆器を作る漆芸作家14人が制作した45点の作品が並びます。

元日に発生した能登半島地震からまもなく半年です。被災地=能登を代表する伝統工芸「輪島塗」を応援しようと会津若松市で漆器作品の展示・販売会が始まっています。

企画したのは、会津若松市の漆芸作家平竹 祥子さん。

■漆芸作家 平竹 祥子さん

「この学んだ教えていただいた技術を使ってもしかしたら少し貢献できるかもしれない」

今から27年ほど前、輪島市の輪島漆芸技術研修所で、輪島塗の技術を学んだ平竹さん。

輪島と言えば、元日に最大震度7の能登半島地震が発生し甚大な被害がでた場所です。「輪島塗」として有名な輪島市は、地震だけではなく大規模な火災が発生し、多くの工房が被災しました。

その輪島で漆芸の技術を磨いた平竹さんが今回の展示・販売会の目的は、被災地の復興支援です。

■漆芸作家 平竹 祥子さん

「私がしていただいたいろんな恩に恩返しが少しでもできればという気持ち」

この日、平竹さんは、見聞きした輪島市の現状を販売会に訪れた人たちに説明しました。

■漆芸作家 平竹 祥子さん

「輪島で仕事をしたい、輪島塗の職人であるという誇りはあるけれども違う土地で仕事を再開するしかないという状況がとても大変な状況だと思った。」

平竹さんが現地の職人に代わって今回の展示会で作品を販売することになり、全国の漆芸作家による作品の売り上げも、輪島塗を応援するために寄付するといいます。

■漆芸作家 平竹 祥子さん

「小さい恩返しがしたいという気持ちを皆さんが共有してこうやって大きな会になって伝わっていくことが願っていることだと思う」

能登半島地震の発生から間もなく半年。被災地の復興にはいまも多くの支援が求められています。その思いに届けと、この展示会は6月30日まで開かれています。

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