欧州の中国新エネ車企業に関する報告書、ブリュッセルで発表

欧州の中国新エネ車企業に関する報告書、ブリュッセルで発表

19日、中欧企業円卓フォーラムであいさつする新華社の傅華社長。(ブリュッセル=新華社記者/彭子洋)

 【新華社ブリュッセル6月20日】中国の新華社傘下の中国経済信息社と欧州連合(EU)の中国企業が加盟するEU中国商会は19日、ベルギーのブリュッセルで、中国新エネルギー車(NEV)企業の欧州での発展に関する報告書を共同で発表した。

 新華社の傅華(ふ・か)社長は同日開かれた中欧企業円卓フォーラムで、中国と欧州はグリーン(環境配慮型)理念が一致し、省エネや二酸化炭素(CO2)排出量の削減、人と自然の調和のとれた共生を推進しており、NEV分野で互恵、協力・ウィンウィンを達成する力が十分にあると述べた。

 傅氏によると、今回発表した報告書はNEVに対する世界の需要を分析し、中国のNEV産業の発展状況と競争優位性をまとめており、中欧の技術協力や政策交流、サプライチェーン(供給網)協力や投資強化などに有益な参考資料を提供している。

 フォーラムでは出席者の多くが、中欧にはNEVの発展やカーボンニュートラル(排出実質ゼロ)達成に向けた幅広い協力基盤があると指摘。保護関税を課すことは最終的に欧州の自動車メーカーと消費者にダメージを与え、欧州経済に影響を及ぼすとし、中国と欧州はオープンな協力を維持すべきだとの見方を示した。

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