【病院再編】村井知事 精神医療センター移転巡り仙台市の病院負担増を指摘 郡市長の「反対」受け<宮城>

郡仙台市長が県立精神医療センターの富谷市への移転に「反対」を表明したことに対して、村井知事は移転が実現しない場合、将来的に精神病床を持つ仙台市内の病院の負担が増えていく可能性を指摘した。

県の病院再編計画では、老朽化が進む青葉区の東北労災病院と、名取市の県立精神医療センターを富谷市へ移転、合築し精神医療センターについては名取市に分院を置く計画となっている。

17日の仙台市議会で郡市長は、精神医療センターの移転で患者の治療が中断されることへの懸念などから公の場では初めて明確に「反対」を表明していた。

20日の県議会の一般質問で、村井知事は県立精神医療センターを移転せずに名取で建て替えた場合、今後高齢化に伴って精神医療センターの患者が成人病やがんなどの重い病気を発症した場合、仙台市立病院など仙台の精神病床を持つ病院の負担が増えていく可能性を指摘した。

村井嘉浩知事

「富谷に精神医療センターを持って行って労災病院とくっつけることで大きなメリットは、例えば仙台市立病院の負担が軽くなる」

県は精神医療センターを含む病院再編について、今後も各病院との協議を行い基本合意に向けて検討を進めるとしている。

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