Snow Man「BREAKOUT」MV再生数が急上昇中 史上もっとも繰り返し観たくなる究極の映え

Snow Manが、6月19日22時に新曲「BREAKOUT」のMVをグループのYouTubeチャンネルにてプレミア公開した。同曲は7月31日にリリースを控える11枚目の両A面シングル『BREAKOUT / 君は僕のもの』の表題曲の一つ。ラウールが主演を務める映画『赤羽骨子のボディガード』主題歌だ。MVは、公開後「人気急上昇中の音楽」1位をキープしており、6月20日20時時点で360万再生を突破。公開後の再生数の推移は歴代トップの勢いを見せている。

テレビ各局の朝のワイドショーでは、MV公開についてさっそく紹介されていた。シングル特典の一つ「Behind The Scenes」の一部と思われるメイキング映像とともに大きく取り上げられていたのが、撮影に14時間以上費やしたというダンスシーン。Snow Manがそこまでダンスに苦戦するというのは驚きではあったものの、「自分たちにとっては初めての撮影方法。ダンスがメインの楽曲だから、そのダンスの強みが前面に出るように2秒のためだけのカットがあったり」「『このダンスは彼のここの顔を撮りたいんです』とか、ハードではありますけど出来上がりはかなり楽しみ」(ラウール)、「カットを割っていっぱい踊ってしっかり作り込んだMV」(目黒蓮)、「体力っていうより集中力(を使う)」(渡辺翔太)といったメンバーのコメントがあったように、ダンスを魅せることにとことんこだわり、テイクを重ねたということだったようだ。たしかにどこをどう切り取っても映えている。ここまで激しいダンスを踊りながらも細かな腕や足の動きはぴたりと揃い、表情や所作はカメラでどの角度から抜かれても完璧だ。

今回のMVは『赤羽骨子のボディガード』の世界観とリンクさせ、「9人のヒーロー」をテーマにしたパワフルな仕上がり。特徴的なのは、1曲のMVの中で3つのシーンが登場することだ。アーティスト写真の衣装を身に着け、ラウールをセンターにハードなフォーメーションチェンジのあるヒップホップダンスをストイックに踊る全体シーン、それぞれがカラーの異なるシックな衣装を纏い登場するソロシーン、ストリートテイストの衣装で複数~全員が映し出されるダンス&リップシンクシーンが次々とつなぎ合わされていく。

なかでもソロシーンでの9人それぞれの個性=ヒーロー属性をあらわすようなVFXエフェクトは公開後SNSでも大きな話題を呼んだ。阿部亮平や深澤辰哉など、これまでアイドルやSnow Man自体を「ヒーローのよう」と表現してきたメンバーたちが、映像内で“ヒーロー化”したというのもファンとしては胸熱の展開。炎を背負う岩本照、妖精のように華麗な佐久間大介、クールに岩を出現させる向井康二、氷柱を繰り出す宮舘涼太といった各人の登場場面はもちろん繰り返し観たくなる。さらに、3つのシーンがテンポよく切り替わっていくため、全体像を把握するためにはやはり何度も観る必要がある。「BREAKOUT」は、Snow ManのMV史上もっとも“繰り返したくなるMV”と言えるのではないだろうか。

パワフルなダンスのたくましさと、凛とした佇まいのなかに感じられる芯。デビュー5年目を突き進む今のSnow Manだからこそ説得力を持って表現できた“静と動”の情熱が詰め込まれた本作。ここから夏に向けてさまざまな大型音楽特番への出演も決定しているSnow Man。テレビパフォーマンスも楽しみにしつつ、披露を重ねるたびに注目度が増していくであろうMVの再生数にも注目していきたい。

(文=竹上尋子)

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