クイーン、音楽カタログをソニー・ミュージックに売却!?

クイーンが音楽カタログをソニー・ミュージックに10億ポンド(約2006.8億円)で売却する契約を交わしたようだ。メンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーは、同バンドの楽曲の権利に関して長い間交渉していたものの、遂に合意が間近に迫っているという。

バラエティによると、音楽カタログ及びそのほかの権利は、ソニーによって巨額で「買収される過程にある」そうで、これから数週間以内に取引が終了、今回の契約に含まれない収入はライブパフォーマンスのみとされている。

フロントマンのフレディ・マーキュリーが1991年に45歳で死去、ベースのジョン・ディーコンが引退している同バンドだが、ギターのブライアンとドラムのロジャーは、歌手アダム・ランバートを迎え現在もツアーを行っている。

一方、同バンドのアメリカ及びカナダでの原盤権に関しては、1991年に1000万ドル(約15.8億円)のライセンス契約が締結された後、2000年代にディズニーが未公開の価格で買収していた。ディズニーはこの権利を無期限に保持するが、一部のバンドメンバーについては、契約成立後、残りの印税はソニーに渡ることになる。同バンドのユニバーサルとの配給契約は、アメリカとカナダ以外のすべての市場でソニーに移行するが、それは2026年または2027年に同契約が終了した後ということになる。

ちなみに1992年のフレディの追悼コンサート以降、同バンドの活動には一切参加していないジョンだが、今年初めに、音楽カタログの取引の可能性があっても自身の資産の取り分を手放さないだろうと噂されていた。

ここ数年、ブルース・スプリングスティーン、ニール・ヤング、ボブ・ディラン、デヴィッド・ボウイなど大物アーティストの音楽カタログが巨額で取引されており、映画やテレビ、ラジオに広告と、レーベルにとって魅力的な投資として注目を浴びているところだ。

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