「1年前も同じ話をしている。去年は大谷翔平がいたのに」元エ軍アナがオーナーのモレノを批判「なぜ新しいことをやらない?」

ロサンゼルス・エンジェルスのオーナー、アート・モレノがまたも批判に晒されている。エンジェルス専門メディア『Halos Today』によると、元エンジェルスの実況アナウンサー、ビクター・ロハス氏がオーナーに辛辣な言葉を投げかけたという。

エンジェルス・メディア『Angels Win』のポッドキャスト番組に出演したロハス氏は、「私はうんざりするほど、何度も何度も言ってきた。なぜオーナーは新しいことをやらないのか? たとえばファンフェスティバルだ。かつてエンジェルスに在籍した200勝投手チャック・フィンリーを呼んで、誰かと対戦させるようなイベントをなぜやらないのだろう」と発言した。

「球場内外で起こり続けていることは、実際には同じ人間が決定を下している。うまくいっていないのであれば、過去とは違う決断をしなければならない。新しいことへのチャレンジの何がマイナスなのだろうか。目を覚まして何かをやったほうがいい。あぁ、1年前と同じようなことを言っているな。去年はチームにショウヘイ・オオタニがいたのに」
ロハス氏は2010年から20年までエンジェルスの実況アナウンサーを務め、その後はテキサス・レンジャーズ参加ダブルAチーム、フリスコ・ラフライダーズの社長兼GMに就任。チーム内外で盛り上がりに欠けるエンジェルスの現状を目の当たりにし、オーナーのモレノにモノ申した。

ロハス氏の批判の声を紹介した『Halos Today』は、「モレノはこの10年以上、チームの終わりのない不調の元凶として、つねに多くの批判を受けている。戦力を拡大しない支出不足、GMや監督のすげ替え、チーム名もころころ変えた。何年も前にモレノは野球界で最も人気のないオーナーとなった。この数年、何かを変える必要に迫られながら、何も変えてこなかった。このままでは、モレノもエンジェルスも成功せず、ずっとオーナーは批判の的になるだろう」と記して、記事を締めくくった。

構成●THE DIGEST編集部

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