永島まなみ「より大きな舞台で勝ちたいと思いました」 重賞初制覇達成でまた一段成長

 永島まなみ

 アリスヴェリテに騎乗した先週のマーメイドSで果敢な逃げを見せ、重賞初制覇を達成。デビュー4年目の永島まなみ騎手(21)=栗東・高橋康=が、また大きな一歩を踏み出した。

 「めちゃくちゃうれしかったです。スタートを出て、この子のリズムで走らせたいと思っていました。最後の直線は長かったですね」と振り返る。祝福ムードに包まれたトレセンでは「レース後、LINEに120件くらいのメッセージが来ました。過去イチでしたね(笑)」と、いつもの穏やかな笑顔を見せた。

 来週から始まる夏の小倉開幕週では、自厩舎のトゥラヴェスーラで北九州記念に挑む。「どの馬でももちろんですが、自厩舎ですし、頑張りたいですね」と重賞2勝目を狙う。高橋康師は「僕も彼女もマイペースなので、これからもコツコツ頑張っていければ」と、充実のまな弟子に目を細める。

 JRA所属の女性騎手による重賞Vは史上3人目。「重賞を勝たせてもらって、より大きな舞台で勝ちたいと思いました。まだまだだなと感じる部分もありましたし、一つ一つ積み重ねていきたい」。成長を続ける彼女から目が離せない。(デイリースポーツ・小田穂乃実)

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