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6月21日は1年で最も昼間の時間が長い夏至。太陽が真上近くまで昇り、正午ごろの影は1年で最も短くなる。福井県坂井市春江町の福井県児童科学館では6月20日、大人でも35センチほどの影を見て、親子が「今まで知らなかったけど確かに短い。面白いね」と笑顔で話していた。
北緯36度の福井市では夏至の正午ごろ、太陽の高度が77.4度となり、身長160センチの場合、影は約36センチとなる。12月の冬至の正午ごろの影は約272センチ。夏至は日本の南ほど影が短くなり、太陽が真上に来る北回帰線(北緯23.4度)に近い沖縄県石垣島(同約24度)では、ほぼ真下に影ができる。
20日は福井市で最高気温31.9度を観測したのをはじめ、坂井市春江町で31.5度、同市三国町と福井市越廼で30.5度、勝山市で30.3度と5地点で真夏日となり、各地で7月上旬から下旬並みとなった。
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県児童科学館では正午過ぎに雲間から太陽がのぞき、芝生広場の大型日時計にくっきりと影ができた。愛知県名古屋市から親子4人で訪れた男性(43)は自分たちの短い影を見て、「初めて気付いた。6月は梅雨のイメージだけど、晴れた日には影の観察が楽しみになりますね」と話していた。
福井県内は21日も暑さが続き、予想最高気温は福井市30度、大野市29度、敦賀市28度。
影の長さの計算方法
太陽の高度をθとすると、
影の長さ=物体の高さ÷tanθ
北緯約36度の福井市では、夏至の太陽の南中高度が約77.4度なので、身長160センチとすると、
影の長さ=160センチ÷4.47
=35.8センチ
となる。同様に計算すると、高さ160センチの影は夏至の最短で
那覇(北緯26.2度)で約8センチ
福岡(北緯33.6度)で約29センチ
大阪(北緯34.7度)で約32センチ
東京(北緯35.7度)で約35センチ
札幌(北緯43.1度)で約57センチ
となる。